WRC第12戦スペインは、デイ3のSS15までを終えてフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエがトップ、2番手にはダニ・ソルド、3番手にはティエリー・ヌービル、4番手にはヘイデン・パッドンと、ヒュンダイ勢が2〜4番手と上位につけている。
この日行われたのはSS8〜15の8SS。ターマックラリーとなるため、オジエの先頭走者の不利はなくなる。首位のソルドがオジエにつけた17秒差を守り切れるかどうかに注目が集まった。オープニングステージとなるSS8、続くSS9では前日リタイアしたフォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラが2連続ベストタイム。このSS9でソルドはリードを広げ、オジエとの差を17.5秒としていたが、ここからオジエの逆襲がはじまった。SS10〜14まで圧巻の5連続ベストタイムで一気にソルドとの差を削り、SS14の時点で1.7秒リードの総合首位に浮上したのだ。ソルドもSS2番手、3番手タイムを並べて抵抗するが、この日最後となるSS15、2.24kmの市街地ステージ『サロウ』でSS12番手タイムと落ち込み、オジエとの差は5.8秒となった。
オジエの背後、総合3番手からこの日をスタートしたフォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンはSS12でコースオフ、デイリタイアを喫して上位争いから去ることとなった。ドライバーズ選手権2番手のミケルセンが脱落したことで、オジエは4度目のチャンピオンをほぼ手中に収めたこととなる。総合3番手はヌービル、4番手にパッドンが続き、総合5番手にシトロエンのクリス・ミーク、6番手にMスポーツのマッズ・オストベルグという順位となっている。
ラリー最終日はSS16〜19の4SS。2SSを2度走行する構成となっており、SS距離はわずか62.80kmとなる。オジエが完璧なかたちで4度目のチャンピオンを確定するのか、地元ソルドが意地を見せるのか、秒差の首位争いに注目が集まる。SS16は日本時間の16日14:24スタート予定。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | セバスチャン・オジエ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | 2:35:12.8 |
2 | ダニ・ソルド | ヒュンダイ i20 WRC | +5.8 |
3 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイ i20 WRC | +1:03.9 |
4 | ヘイデン・パッドン | ヒュンダイ i20 WRC | +1:20.0 |
5 | クリス・ミーク | シトロエンDS3 WRC | +1:57.9 |
6 | マッズ・オストベルグ | フォード・フィエスタRS WRC | +2:35.7 |
7 | オット・タナク | フォード・フィエスタRS WRC | +4:24.7 |
8 | ケビン・アッブリング | ヒュンダイ i20 WRC | +6:22.7 |
9 | マルティン・プロコップ | フォード・フィエスタRS WRC | +7:13.3 |
10 | ヤン・コペッキー | シュコダ・ファビアR5 | +7:41.6 |