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WRCスペイン、WRC2ポディウムのトゥランとMスポーツにペナルティ

©wrc.com

10月16日にフィニッシュしたWRCスペインのWRC2部門で3位表彰台を獲得したライエス・トゥランが、イベント後車検でマシンに規定違反を指摘され、タイムペナルティを受けた。

この後車検ではFIAの技術派遣委員からふたつの報告が挙がったという。ひとつめはトゥランのフォード・フィエスタR5が装着していたサスペンションのコンポーネンツが重量過多である点。左右のサスペンションアームの重さは、それぞれ3296g、3218gだったが、レギュレーションでは最大3190.95gと制限されている。

トゥランのチーム側は、このパーツはサプライヤーから購入したもので、装着前に重量はチェックしなかったと語った。審査委員会はこの違反により、トゥランに25分のタイムペナルティを与えた。この結果、トゥランはWRC2で、3位から8位に降格。代わって、ジム・バン・デン・フーベルが3位に浮上し、タイトル争いに絡むテーム・スニネンも4位に上がった。

ふたつめは、Mスポーツが製作する7台のフォード・フィエスタR2マシンについて。この7台は、ドライブDMACKフィエスタトロフィー(DDFT)の5台と、類似のマシンで参戦したニル・ソランス、ホセ・マニュエル・モラのマシン。この7台にはすべて、ECUとフロントバンパーの開口部に続くクーリングダクト周辺にプロテクションが装着されていた。これらの改造は、FIAテクニカルレギュレーションでは認められていない。

マシンを製作したMスポーツの技術代表、マチエル・ウォダは審査委員に対し、このパーツは2015年から使用しており、オーバーヒートを防止するのが目的であり、競技性能的なアドバンテージはないと釈明した。ウォダによると、このパーツはMスポーツがカスタマーに向けて供給しているキットの一部で、Mスポーツがメンテナンスを行うDDFTのマシンもその対象だという。

この件に関して、審査委員会はMスポーツにFIAインターナショナルスポーティングコードを遵守しなかったとして、3万ユーロ(約340万円)の罰金を科した。



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