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WRCアルゼンチン:5台リタイアという波乱の展開に

 

WRC第5戦アルゼンチンは、競技2日目を終了。SS5までを終えてフォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラがトップ。WRカーエントラント11台中の5台がリタイアというサバイバルラリーとなっている。

この日設定されたのはSS2からの計4ステージ。SSの数こそ少ないものの、SS2/4は27.09km、SS3/5は大会最長となる51.88kmといういずれも長距離ステージが用意された。

ところが、開始早々のSS2でシトロエンのマッズ・オストベルグとフォードのミッコ・ヒルボネンが相次いでリタイア。目下連勝中のセバスチャン・オジエを止められるライバルふたりが脱落するという予想外の幕開けとなった。このため、SS2を終えてベストタイムのオジエを先頭に、ヤリ‐マティ・ラトバラ、アンドレアス・ミケルセンが続き、フォルクスワーゲン3台が盤石の1-2-3体制を構築した。

SS3ではラトバラがオジエを10秒以上引き離すベストタイムをたたき出し、総合首位に。一方のミケルセンは走行中に岩をヒット。パワーステアリングを失った状態ながら残りの20kmを走り切り、総合3番手をキープしてみせた。4番手にはヒュンダイのティエリー・ヌービルがつけている。

昼のサービスを経て、午後のステージ。SS4では少し慎重になったと言うラトバラをオジエが逆転。しかし続くSS5ではラトバラが再びベストタイム。オジエを18.2秒突き放し、再び総合首位に返り咲いた。

ここでは3番手を走行中のミケルセンが43km地点でマシントラブルに見舞われデイリタイアを決めている。4番手だったヒュンダイのティエリー・ヌービルもエンジンに不調を訴え、大事をとってマシンを止めた。さらにヒュンダイのダニ・ソルドもエンジントラブルでストップすることとなった。

結果としてシトロエンのクリス・ミークが総合3番手、フォードのエルフィン・エバンスが総合4番手に浮上した。

競技3日目は40km級のステージ2本を2度走行し、カルロス・パスでのスーパーSSを加えた5SS。SS6/8は39.99km、SS7/9は39.16kmと、見ごたえのある接戦が展開されそうだ。

SS6は日本時間10日土曜日の20:33スタート予定。

【SS5後暫定総合順位】
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)1:57:36.3
2:S.オジエ(フォルクスワーゲン)+17.7
3:K.ミーク(シトロエン)+1:07.4
4:E.エバンス(フォード)+3:48.1
5:R.クビカ(フォード)+3:48.3
6:M.プロコップ(フォード)+4:12.2
7:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+5:19.9
8:T.ヌービル(ヒュンダイ)+5:36.2
9:N.アル-アティヤ(フォード/RRC)+5:36.8
10:Y.プロタソフ(フォード/S2000)+8:22.0



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