アジアパシフィックラリー選手権第5戦マレーシアラリー(グラベル)は10月30日、マレーシア南部のジョホールバル周辺で、競技最終日となるレグ2に設定された6SSの走行が行われた。前日を大差の首位で折り返したガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)は、この日もギャップを広げてトップフィニッシュ。今季1戦を残して、2013年以来となるドライバーズタイトル獲得を決めた。
「これ以上ないほどの喜びだよ。今年は本当に素晴らしい流れだったし、必死で取り組んできた」と語るギル。「マシンも、チームも完璧。タイヤも完璧だったし、セットアップもどこのラリーでも文句がなかったので、いつも思うように走ることができた。チームには感謝してもし尽くせないよ」また、R5“相当”仕様の三菱ミラージュで参戦したヤリ・ケトマーも、前日の総合2位の座を守り切ってのフィニッシュを果たした。
「完璧といってもいいリザルト。本当にハッピーだが、マシンのセットアップについても学ぶことが多かった」とケトマー。
「速さを高めるために必要なことが分かったので、次にマレーシアへ来る時には、優勝争いができるようになりたいね」
一方、クスコレーシング勢には一喜一憂の日となり、この日最初のステージで、マイケル・ヤング(スバルWRX STI)が深いディッチにはまりリタイア。代わって、炭山裕矢(WRX STI)が総合3位に食い込んだ。
前日リタイアしたファビアン・クレイム(ファビアR5)は、この日、スーパーラリー規定で再スタート。6SS中、5SSでベストタイムをたたき出し、レグ2単独ではトップでマレーシア戦を終えた。
APRC最終戦は12月3−5日、インド南部カルナータカ州の州都・ベンガルール(旧バンガロール)で開催される。
APRCマレーシアラリー 最終結果
順位 | 部門 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | APRC/A-Cup | G.ギル | シュコダ・ファビアR5 | 2:48:22.5 |
2 | J.ケトマー | 三菱ミラージュ | +9:10.2 | |
3 | A-Cup | 炭山裕矢 | スバルWRX STI | +18:01.3 |
4 | APRC/A-Cup | S.タクル | スバルWRX STI | +31:35.7 |