ラリーGB後、2016年シーズン限りでWRCから撤退することを発表したフォルクスワーゲン。チームとともに4度のタイトルを手にしたセバスチャン・オジエが、WRC最終戦ラリーオーストラリアを前に心境を語った。
「フォルスクワーゲンとは素晴らしいシーズンをいくつも過ごしてきた。この5年間は本当に特別な時間だった。このプロジェクトに携わってきたメンバーとはたくさんの思い出もあるしね。すべてのスタッフに新しいターゲットが見つかることを願っているよ。ラリー中はできるだけこのことを考えず、目の前のステージに集中したいと思う」と、フォルクスワーゲンの仲間との別れを惜しんだ。
2017年シーズン、オジエはいったいどのチームで走るのか? 現在様々な噂がラリー界を駆け巡っている。オジエは数チームと交渉中であることを認め、できるだけ早く決定を下したいと考えていることを明かした。
「フォルクスワーゲンの撤退決定が、とても難しいタイミングだったことは確かだ。来季に向けて、できるだけ早く決断する必要があるだろう。僕がいくつかのチームと交渉していることは、何の秘密でもないよ。モンテカルロを前にテストはしたいし、そのために残された時間はけして多くない。どのマシンをドライブするのか、早い段階で決めたいんだ。幸い僕に決定権があるし、チーム数は限られているからね(笑)」
チームメイトのアンドレアス・ミケルセンも撤退決定は大きな驚きだったという。
「フォルクスワーゲンの決定には、みんなと同じようにショックを受けたよ。確かにラリーGBではそんな噂もあったけれど、信じたくなかった。正直言って状況は簡単じゃない。でも、数週間のうちに何か発表できればと思っている」と、ミケルセン。