今季いっぱいでのWRC活動終了を発表したフォルクスワーゲン・モータースポーツ。チーム代表のスベン・スミーツは、チャンピオンマシンを含むポロR WRCを、来年はプライベーターにレンタルすることを明らかにした。来季は、2016年スペックで参戦するプライベーターに向けて、新しいクラスが創設されることが予定されている。
「2016年が終われば、フォルクスワーゲン・モータースポーツは、カスタマー向けの組織として再編成する」とスミーツはwrc.comに語った。
「新しいチャレンジ、新しいプログラムを視野に入れており、来年は2016スペックのマシンをレンタルできるのだと、みなさんにお伝えできたことをうれしく思っている。我々にとっては、新しい試みだし、2016スペックのマシンでWRCや国内選手権を戦いたいと思っているみなさんにとっても、新しいチャンス」
「このニュースはあっという間に広がり、すでに問い合わせも受けているので、ラリーオーストラリアの後、対応していく。基本的に早い者勝ちでレンタルしていく」
スミーツは、イベントでプライベーターをサポートすることが、フォルクスワーゲン・モータースポーツのスタッフにとって、チャンスになるとも考えている。
「たくさんのマシンを、たくさんのスタッフで走らせることができれば理想的だ」とスミーツ。
「もちろん、R5マシンの製作も始めていくし、2018年の序盤には登場させることができると思うので、たくさんの人が関わることができる」
さらにスミーツは、2017スペックのポロRは、WRCのホモロゲーション取得はしないものの、テストと開発プログラムは続ける事も明かした。
「2週間のうちにスウェーデンで最終テストを行い、開発を完了させる」とスミーツ。
「その後、FIAの検査を受けるが、ホモロゲーション公認は受けない。2017スペックのマシンをエントリーできるのは、マニュファクチャラーチームだけだからだ」