今季WRCの最終戦となる今週末のラリーオーストラリアでは、依然タイトル確定が持ち越されているWRC2が最終決戦を迎える。
現在、選手権首位につけているティーム・スニネンと2位のエルフィン・エバンスは、既にノミネートイベントを終了。タイトルの可能性を残してオーストラリアに参戦するのは、エサペッカ・ラッピ、1人だけだ。このオーストラリアで、ラッピが部門優勝または2位に入れば、自身初となるWRC2タイトルを獲得することができる。
今季のWRC2では、母国フィンランド、ターマックのドイツ、先月のGBと、参戦した3戦連続で優勝を収めているラッピは、このオーストラリアでもWRC2の優勝筆頭候補だ。WRCオーストラリア戦の参戦は初めてだが、2013年にはAPRCクイーンズランド戦でAPRC優勝を飾っている。
「あと一歩のところまで来た。言うまでもなく、WRC2タイトルを獲りたい」とラッピ。
「ラリーオーストラリアは勝ったも同然なんて、少しも考えていない。でも、オーストラリアには、いい思い出があるからね」
このオーストラリアにWRC2部門では、アルゼンチン戦で部門優勝を飾ったニコラス・フックスがエントリー。現在、シリーズ6位につけているが、リザルト次第ではポンタス・ティデマンドをかわして5位に浮上するチャンスも残している。同じくWRC2にエントリーしているカリット・アルスウェイジは、ビザのトラブルでオーストラリア到着が遅れるハプニングに見舞われている。