WRC最終戦ラリーオーストラリアは11月17日、5.02kmのコースでシェイクダウンが行われ、今季のドライバーズタイトルを決めているセバスチャン・オジエが、3回目の走行でトップタイムをマークした。
選手権2位がかかるアンドレアス・ミケルセンが、0.1秒差の2番手タイムで続き、このイベントでWRC活動を終了するフォルクスワーゲン勢がトップ2を独占した。1回目の走行ではヤリ‐マティ・ラトバラがペースを作り、そのタイムをティエリー・ヌービルが更新。その後、さらにオィット・タナックが2人を上回る全体の3番手タイムを刻んだ。
金曜日からの競技では、序盤2日間でグラベルステージを先頭からスタートしなくてはならないオジエ。この日のベストタイムは、1回目の走行よりも11秒も速かった。
「砂利掃きの影響がこれだけ大きいということが、このシェイクダウンで明らかになったよ」とオジエ。
「僕らの計算では、1台ごとにkm当たり0.2〜0.3秒速くなっていく。オーストラリアではいつも悩まされる問題だが、レッキでは例年以上にひどいと話す人が多かった。こんなに影響があるとは予想していなかった」
月曜日には本拠地であるコフスハーバーを強い雷雨が襲っているが、まったく影響はなかったようだ。
「火曜日にレッキを始めた時には、湿り気はどこにも見当たらなかった。完全にドライだったし、ダスティだった」とオジエ。
一方、ミケルセンと選手権2位を争うヌービルは、この日、同じく選手権2位の可能性を残すヘイデン・パッドンと同タイムの4番手だった。
WRCオーストラリア シェイクダウン結果
1 S.オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC) 3:01.5
2 A.ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC) 3:01.6
3 O.タナック(フォード・フィエスタRS WRC) 3:02.3
=4 T.ヌービル(ヒュンダイi20 WRC) 3:02.5
=4 H.パッドン(ヒュンダイi20 WRC)3:02.5
6 J-M.ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC) 3:02.6
7 E.カミリ(フォード・フィエスタRS WRC) 3:03.3
8 M.オストベルグ(フォード・フィエスタRS WRC) 3:03.5
9 D.ソルド(ヒュンダイi20 WRC)3:04.2
10 L.ベルテッリ(フォード・フィエスタRS WRC) 3:10.5