WRC最終戦オーストラリアは2日目のSS18までを終了し、フォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンが首位、わずか2秒差の総合2番手にはチームメイトのセバスチャン・オジエがつけ、3番手にはヒュンダイのヘイデン・パッドンという順位になっている。
この日はSS12〜SS18の7SS、135.19km。このうち100km以上を占めるのが、ラリー最長SS12/15の『Nambucca』(50.80km)だ。先頭走者ではないミケルセンが、アドバンテージを活かしてリードを拡大できるかに注目が集まった。そのオープニングステージを制したのはパッドン。SS2番手のヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)に2.5秒、SS3番手のミケルセンに10.5秒という差をつけ、総合順位でもオジエとティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)をパスして2番手に浮上した。続くSS13は前日大きなタイムロスを喫したラトバラがベストタイム。SS14はミニサーキットでのスーパーSSとなり、ミケルセン、ヒュンダイのダニ・ソルドとオジエが同タイムを並べた。
この日残りのSSは海岸沿いのスーパーSSふたつのみ。SS17はオジエがベスト、手前のロードセクションで応急処置を施したミケルセンはSS2番手となり、ふたりの差は1.8秒に。最終SS18ではミケルセンがベストで0.2秒押し戻し、その差を2秒としてこの日のステージを終えた。結果、ミケルセンが辛くも首位を守り切り、総合2番手にオジエ、3番手にパッドンという順位に。4番手にはヌービル、5番手にソルドとヒュンダイ勢が続き、6番手にMスポーツのマッズ・オストベルグがつけている。
ラリー最終日はSS19〜23の5SS、57.18km。ミケルセンが逃げ切るか、オジエが王者の貫録を見せつけるか、フォルクスワーゲン最後のチームメイトバトルに注目が集まる。SS19は日本時間20日(日)5:43スタート予定。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | アンドレアス・ミケルセン | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | 2:15:06.2 |
2 | セバスチャン・オジエ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +2.0 |
3 | ヘイデン・パッドン | ヒュンダイ i20 WRC | +12.0 |
4 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイ i20 WRC | +33.8 |
5 | ダニ・ソルド | ヒュンダイ i20 WRC | +59.2 |
6 | マッズ・オストベルグ | フォード・フィエスタRS WRC | +1:00.6 |
7 | エリック・カミリ | フォード・フィエスタRS WRC | +1:21.7 |
8 | オット・タナク | フォード・フィエスタRS WRC | +2:19.9 |
9 | ロレンツォ・ベルテッリ | フォード・フィエスタRS WRC | +4:56.6 |
10 | エサペッカ・ラッピ | シュコダ・ファビアR5 | +5:22.7 |