ラリーオーストラリア、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント。選手権2位争いでは一歩及ばなかったものの、フォルクスワーゲン最後の参戦で勝利を挙げたミケルセン。様々な思いを胸に、勝利の喜びを表した。
*()内は総合順位の前日比
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合優勝(=)
「本当に素晴らしい週末で、今季最終戦を最高のリザルトで飾れた。今日は、チームとしての最後の参戦というとても特別な一日だった。フォルクスワーゲンのために勝とうと必死だった。フォルクスワーゲンは、僕がWRCのトップクラスにステップアップする機会を与えてくれたチーム。最後のラリーで、全てが噛み合った。すべて、文句なしにすべてが完璧に動いた。一方で、選手権2位をあと一歩のところで逃したのは、少し残念。その一方で、それはあまり重要ではないとも思う。もし、みんなで一緒の最後のラリーを勝つか、選手権2位かを選べと言われたら、勝つ事を選ぶよ」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
「ウェディングベルのステージ最後の左コーナーでは、出口が少しワイドになってスピンをした。20秒近くをロスした。それでも、悔いはない。この週末、全力を尽くしたし、アンドレアスとも素晴らしいバトルができた。最も重要なのは、この素晴らしいチームが迎えるWRC最後のラリーを優勝で飾る事。本当に気持ちが高ぶる瞬間だ。チームには、心から感謝している。フォルクスワーゲン・モータースポーツは、家族のような存在だった。素晴らしい旅は終わりを迎えるが、その一人でいられたことを誇りに思う」
ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合9位(↑)
「パワーステージではポロR WRCの最後の数kmを楽しんだ。この2日間のパフォーマンスには満足していいと思う。残念ながら、開幕ステージの橋で軽く接触したことで、リアサスペンションが破損してしまった。これでかなりタイムをロスして、ポディウムも優勝も狙えなくなった。チームとのお別れに、捧げたかったが。アンドレアスとセバスチャンは、素晴らしかった。今晩はチームみんなで祝い、そして共に戦うWRCは終わりを迎える。もちろん、とても感傷的な気持ちだ」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
「ラリーの内容には満足。序盤は、走行順もありとてもトリッキーなコンディションで簡単ではなかった。クリーンなドライビングをすることに集中して、ポディウムフィニッシュと選手権2位獲得という目的を果たした。パワーステージも獲得してラリーを終えられたのは、特にうれしいね。今年、素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝している。一年の滑り出しは苦戦したが、サルディニア以来、速さを見せる事ができた。今から2017年が楽しみだ」
ヘイデン・パッドン/総合4位(↓)
「今日の最初のステージでは優勝のためにプッシュしなくてはならないことは分かっていたので、ベストの走りをすると固く決めていた。勝つための速さは足りなかったかもしれないが、ポディウムに上がれればいい形でシーズンを終えられると思っていた。だから、起きた事にはかなり打ちのめされている。あるコーナーで少し膨らみ、そこでタイヤがリムから外れて、パンクしたまま20km走らなくてはならなかった。すぐに立て直して、最後のステージで4位に戻った。望んでいたリザルトではなかったが、浮き沈みの激しいシーズンを象徴しているのかもしれない。でも、最終的にはポジティブなことも、来季に活かせる経験もたくさんあった。チームや応援してくれたファンのみんなに感謝している。来年、これまで以上に強くなって戻ってくるよ」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
「今日は、このラリーを、そして2016シーズンをどれだけ強く終えられるかを見せるために、ビッグプッシュをしたかった。4位のヘイデンと接戦になった。もちろん、この状況の中では4位も5位もあまり変わらないが、パワーステージポイントを獲得できたのはよかった。金曜日のタイムペナルティがなければポディウムも狙えたが、起きた事はしかたがない。今季、がんばってくれたチームに感謝している。優勝はマークできなかったかもしれないが、何度かポディウムには上がった。ポジティブなシーズンだったし、間違いなく得るものがあった」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
「いいラリーだったし、かなり満足だ。フィンランド同様、コンペティティブなタイムをマークできたし、上位にも迫れた。いくつかタイムをロスしすぎたステージがあり、ビッグバトルには至らなかった。それ以外は、順位は6位にとどまったかもしれないが、いい週末だった。このフィエスタでの最初のラリーから乗り、WRCでの最後の参戦でもまた乗る事ができたのは、うれしかった。このマシンでは、特に2011年から2013年に、たくさん成功を収めた。自分にとって、とても大きな意味を持つマシンだよ」
エリック・カミリ/SS21でラリーリタイア
「コースオフする時にはいろいろな要素が絡むと思うので、ラリーにアンラッキーという言葉が存在するのか分からないが、今回のはそんな感じだったのかもしれない。道はとてもスリッパリーだと思っていたが、実際はそうでもなかった。あのコーナーは、曲げるのが速すぎて、深く入りすぎた。2輪が浮いて転倒した。経験不足によるミスでも、ペースノートが間違っていたわけでも、スピードが速すぎたわけでも、どれでもない。そういうことが起きてしまった、というだけのことだ。オーストラリアのステージは、本当に楽しめたし、いいラリーができていた」
[DMACK WRT]
フォード・フィエスタRS WRC
オィット・タナック/総合7位(↑)
「間違いなく、いいラリーだった。DMACKのみんなには、心から感謝している」