4ドア仕様のスバルWRX STI(グループN)でERC参戦を表明した英国拠点のJRMは、ドライバーにマーク・ヒギンズを起用することを発表した。6月のベルギーを皮切りに、8月のチェコ、10月のスイスの舗装3戦への参戦が確定している。
マーク・ヒギンズは、英国選手権で何度もタイトルを獲得しているベテラン。「モータースポーツの造詣が深く、ラリーでも何度も優勝している経験は、我々のSTIとのプログラムにとっても強みとなる」とJRMのエグゼクティブディレクター、ジェームス・ラムゼイはコメント。JRMのラリープログラムに関しては、元PWRCチャンピンのナイオール・マクシェアがチームのまとめ役を務める。
セダンタイプの現行型WRX STIのグループN車両がヨーロッパでラリーに参戦するのは、これが初めて。JRMはエアロダイナミクス、トラクション、バランスの面で、ハッチバックタイプよりも優れていることをセダン選択の理由に挙げている。
中国選手権でもスバル車をドライブしているヒギンズは「新しいチームから新しいマシンで優れたシリーズに参戦できることはとてもうれしい。強豪そろいのシリーズだし、最新のグループN車両をドライブするのにふさわしい舞台」とコメント。
ヒギンズは、4WDマシンではグループN車両のコストパフォーマンスが依然として高いと考えている。「グループNは長年ラリー界の生命線を担ってきたカテゴリーだし、まだ活躍できる場がたくさん残っていると思う。とても優れたグループNマシンがたくさんあるし、現在のR5マシンを買うよりも低予算でフルシーズンをコンペティティブに戦うことができる」