Mスポーツは、2017年のWRCに参戦するフォード・フィエスタWRCを公開した。
スタイリング自体はこれまでにもたびたび捉えられているテスト時の仕様と大きく変わらない様子ではあるが、空力を意識したフロントセクションの造形やボディサイドのカナード、大型のリヤウイングとディフューザーに目を奪われる。
「2017年シーズンは、どのチームも同じ条件でのスタートとなるが、我々もトップレベルで勝利できるマシンを開発できたという確信を持っている。フィエスタWRCは95%以上が新設計のパーツで構成されている。すべてはポディウムの頂点に戻るためだ」
チームはすでに6392kmのテストを終えており、翌週以降のテストでモンテカルロに向けたさらなる調整を進めて行くとしている。
また、チームの技術トップを務めるクリス・ウイリアムズは次のようにコメントしている。
「マシンは全方位的な進化を遂げている。もちろん簡単な道のりではなかったけれど、開発チームの誰もがこのマシンのポテンシャルを速い段階から理解していたからこそ、取り組み続けることができたのだと思っている」
【エンジン】
エンジン形式:直列4気筒直噴ターボ
排気量:1600cc
最高出力:380bhp
最大トルク:450Nm
吸気リストリクター:36mm
【シャシー】
サスペンション:前後マクファーソンストラット(レイガー製)
ギヤボックス:シーケンシャル式6速
デファレンシャル(前後):機械式
デファレンシャル(センター):油圧式アクティブ