12月13日、フィンランドのヘルシンキで行われたTOYOTA GAZOO Racing WRC体制発表会において、ヤリスWRCの最新バージョンが公開された。
380馬力の1.6ℓ直噴エンジン、大型の空力パーツを装着したヤリスWRCは、トム・フォウラー、サイモン・キャリアー、ミッコ・ルオホら経験豊富なエンジニア・チームによって設計・開発されたものだ。チーム代表のトミ・マキネンは、「ヤリスWRCは、信じられないほどのポテンシャルを持つ、優れた設計のクルマだ。新規定により、開発の自由度が大幅に高まっている。まだすべてのポテンシャルを引き出せているわけではないが、ヤリスWRCは、信頼性と速さを兼ね備えていると言える。結果がどう出るか、本当に待ち遠しい限りだ」と述べた。
現時点で公表されているスペックは以下のとおり。
トヨタ・ヤリスWRC 主要スペック(日本名:ヴィッツ)
●エンジン | |
形式 | 直列4気筒直噴ターボエンジン |
排気量 | 1600cc |
最高出力 | 380馬力以上 |
最大トルク | 425Nm以上 |
ボア×ストローク | 83.8mm×72.5mm |
エアリストリクター | 36mm(FIA 規定による) |
●トランスミッション | |
ギヤボックス | 油圧式6速シフト |
駆動方式・差動装置 | 4WD、機械式デファレンシャル×2、アクティブセンターデファレンシャル (トルクスプリットオプション) |
クラッチ | 焼結ツインプレート・クラッチ |
●シャシー/サスペンション | |
フロント/リヤ | マクファーソン・ストラット |
サスペンションストローク量 | 非公開 |
ステアリング | 油圧式ラック&ピニオン |
ブレーキ・システム | ・グラベル用:300mm(空冷および水冷) ・ターマック用:370mm(空冷および水冷) |
●寸法および重量 | |
全長/全幅/全高 | 4085mm(空力パーツ込)/1875mm/調整可能 |
トレッド幅 | 調整可能 |
ホイールベース | 2511mm |
最低重量 | 1190kg |
●性能 | |
加速性能 | 非公開 |
最高速度 | 201kph(理論値) |