2017年は、シュコダ・モータースポーツからファビアR5で、WRCモンテカルロへのゲスト参戦でスタートすることが決まったアンドレアス・ミケルセン。11月になって2016年いっぱいのWRC活動終了を発表したフォルクスワーゲンのチームメイトだったセバスチャン・オジエ、ヤリ‐マティ・ラトバラが、それぞれMスポーツ、トヨタと契約を結ぶ中、2016年のWRC最終戦を制したミケルセンにとっては苦渋の選択となったに違いない。
「フォルクスワーゲンが選手権から撤退した結果、WRCのシートはすべて埋まってしまった。だから、僕の2017シーズンは、ラリーの感覚を維持しながら、2018年にWRCタイトルを狙うことのできるチームを探すことになる」とミケルセンは自身の公式サイトでコメントを発表した。
「2017年がどうなるのか、まだ分からない。でも、もちろんできる限り参戦したいと思っているし、スポット参戦を視野に取り組んでいる」
ミケルセンのマネジメントを担当するイーブン・マネジメントのエリク・ベイビーは「今、アンドレアスのシートがない状態というのは、現実離れしている。先日のオーストラリアで世界チャンピオンと競り合ったドライバーは誰なのか。3年連続で選手権3位に入ったドライバーは誰なのか」とコメント。憤りを隠せない様子がうかがえる。
「2016シーズンのWRCで2勝以上を収めたのは、セバスチャン・オジエ、クリス・ミーク、そしてアンドレアスしかいないんだ。我々の計画では、アンドレアスを2017年にチャンピオンにしたいと思っていた。今でも、彼はいつかチャンピオンになると信じているが、計画は2018年までおあずけだ」とベイビー。