WRCポルトガルの前座イベントとして恒例となっているファフェ・ラリー・スプリント。10万人の観客を集める人気イベントで、WRCにも参戦するトップドライバーが披露するロングジャンプでも有名だ。今年は、このイベントにセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組の参加が決まった。
フォルクスワーゲンでは昨年、WRC本格参戦を目前に控えたアンドレアス・ミケルセン/ミッコ・マルックラが登場し、4位に入賞している。しかし、このイベントでは最終順位よりも、6.34kmのステージでいかに観客たちに豪快なパフォーマンスを披露するかの方が重要性が高い。順位はタイムで決まるが、非公式ながら最もファンに支持を受けるのは最もチャレンジングなジャンプスポットでの飛距離。現在の最長記録は、2000年にアルミン・シュバルツがシュコダ・オクタビアWRCでマークした73.5mだ。
「昨年に引き続き、ファフェに参加できることで、我々はとても盛り上がっている」とフォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、ヨス・カピート。「このラリースプリントは、ラリーウィークの始まりとして最も豪快で気持ちが高まるイベント。何万人もの観客の前でロングジャンプを披露できるんだからね。オジエとイングラシアには、この機会をうまく活かし、ラリーポルトガルもさらに盛り上げてもらいたい」
一方、オジエは「初めてこのイベントに参加することになって、とても興奮している」とコメント。「他のドライバーから何度も聞いていたし、ポルトガル人メカニックからもあの有名なジャンプのことを聞いた。2013年の、何万人もの観客が写っている写真も見たよ。本当に素晴らしい雰囲気だよね。もちろん、たくさんのファンのため全力の走りを見せるよ」