スバルは、東京オートサロンの会場で2017年のモータースポーツ体制発表会を行ない、ニュルブルクリンク24時間レース、SUPER GTの参戦体制を明らかにした。
ニュルブルクリンクは2008年の参戦から数えて10年目の節目であり、3連覇と5度目の優勝を目指してスバルWRX STIをベースとした車両で参戦する。マシンはシャシージオメトリーの最適化、剛性バランスの改善、軽量化に慣性モーメントの低減を狙った改良が施され、量産車の良さを活かしながら、さらなる速さと安定感を引き出す。監督はSTIの菅谷重雄、ドライバーは山内英輝を筆頭に、カルロ・ヴァンダム、マルセル・ラッセー、ティム・シュリックの4名が担当する。3月頃には国内でシェイクダウンテストを行い、5月25日から始まるレースウイークに備える。
SUPER GTはGT300クラスのシリーズチャンピオンを目指し、スバルBRZ GT300で参戦。従来型からエンジンの熱効率の改善を図りパワーアップを狙うほか、軽量化、空力性能の向上、さらに新たな駆動方式にもチャレンジするという。チーム体制は総監督に辰己英治、監督はSTIコンプリートカーの開発などに携わってきた渋谷真プロジェクトジェネラルマネージャーが務め、ドライバーは井口卓人、山内英輝のふたりが担当する。運営母体は前年に引き続きアールアンドディースポーツが担う。