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WRCスウェーデン:オジエ自滅、ラトバラvsミケルセンに

 

WRCスウェーデンは競技2日目を終了。フォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラとアンドレアス・ミケルセンが他を大きく引き離す展開となっている。

競技2日目のオープニングステージ、SS8では早くも波乱が起きる。総合7番手を走行中だったヒュンダイのティエリー・ヌービルがマシンの足まわりを破損してステージ中にストップ。修復を試みるも叶わず、ステージを何とか走り切ったのちリタイア。ラリー2規定で3日目に再出走することを選んだ。

また、このステージでは首位のセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン)がステージ終盤の12km付近でスノーバンクに突っ込み大きくタイムロス。なんとSSトップのラトバラから4分30秒5遅れの36番手タイム、総合順位も首位から20番手まで陥落してしまった。オジエは「スローコーナーの進入でミスをしてしまった。100%集中できていなかったからだ」と悔しさのにじむコメント。

オジエに代わってまず首位に立ったのはミケルセン。それをチームメイトのラトバラ、シトロエンのマッズ・オストベルグ、Mスポーツのミッコ・ヒルボネンが追う展開となった。しかしフォルクスワーゲンのふたりは後続を寄せつけないスピードを披露し、オストベルグ、ヒルボネンらとの差を広げていく。SS10ではラトバラがミケルセンを逆転、3位以下との差を広げ続け、SS16のデイ2フィニッシュまで首位を守り切った。

久々のWRCとなるヘニング・ソルベルグはSS11でトップタイムを獲得するなど気を吐き、この日だけで総合13番手から7番手までポジションを上げている。また、SS12では総合6番手につけていたヒュンダイのユホ・ハンニネンがスノーバンクにスタック(右フロントホイール)してリタイア。ヌービル同様ラリー2規定によって再出走にまわることとなった。

SS16までを終えて、首位ラトバラと総合2番手のミケルセンが3.6秒差でトップ争い、そこから40秒離れた総合3番手にオストベルグ、以下ヒルボネンとオィット・タナックのフォード勢が続き、6番手にシトロエンのクリス・ミーク、7番手にソルベルグ、8番手にはソルベルグの義理の息子であるポンタス・ティーデマン(フォード)と続いている。

思わぬところで足をすくわれたオジエは猛然と追い上げ、この日の全9SS中6SSでトップタイムを獲得。首位ラトバラと3分38秒4差の総合9番手までジャンプアップを果たしている。

ラリー最終日は4つのステージを2回ループする構成。11.32km〜24.63kmの中距離ステージが舞台となり、1日あたりのSS走行距離は142.16kmと、ラリーで最長となる。首位ラトバラとミケルセンが3.6秒、4番手ヒルボネンとタナックが6秒、7番手ソルベルグとティーデマンが1.4秒、9番手オジエとフォードのエルフィン・エバンスが1.4秒と、僅差の戦いが続いており、ラリーは最終日にも順位の変動がありそうな気配を見せている。

【SS16後暫定総合順位】
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)1:48:47.6
2:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+3.6
3:M.オストベルグ(シトロエン)+43.0
4:M.ヒルボネン(フォード)+1:02.7
5:O.タナック(フォード)+1:08.7
6:K.ミーク(シトロエン)+2:31.2
7:H.ソルベルグ(フォード)+2:47.0
8:P.ティーデマン(フォード)+2:48.4
9:S.オジエ(フォルクスワーゲン)+3:38.4
10:E.エバンス(フォード)+3:41.8



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