グローバルラリークロス(GRC)は6月20、21日、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでで第2戦と第3戦がダブルヘッダーで開催され、タナー・ファウスト(フォルクスワーゲン・ビートル)とセバスチャン・エリクソン(フォード・フィエスタST)がそれぞれファイナルを制した。
20日に行われた第2戦のファイナル、スタートのフロントローに並んだのはパトリック・サンデル、ケン・ブロック、ジェフ・ワードと3台のMスポーツ製フィエスタST。しかし、ダートのヘアピンへ進入する際に3台同士が接触してしまう。ここで開いたスペースに飛び込んできたのが、前日までテクニカルトラブルに苦しめられたファウストだった。
ビートルにとっては、昨年のロスアンジェルス戦でデビュー以来初、ファウスト自身にとっては6度目のGRC勝利となった。
「アンドレッティ・モータースポーツチームにとって、本当に素晴らしい結果だよ」とファウスト。チームメイトのスコット・スピードは、トラブルによりリタイアとなった。
21日の第3戦はワードがポールポジションからスタートしたが、開幕ラップでジョーカーラップに入ったエリクソンが、その後も首位をキープする強さでトップフィニッシュを決めた。
北欧出身のエリクソンは「スウェーデンでナスカーを見ていたので、デイトナ500が行われるサーキットというイメージだったから、自分にとって大舞台だった」と興奮気味にコメント。
「このコースを自分が走って、そして勝つことができたなんて、信じられないよ!」
一方、第2戦のファイナルをフィニッシュできなかったブロックは、この第3戦でも2位。
「序盤の数周はダートコーナーでいろんなクルマからヒットを受けた。でもいいチャレンジだったよ」とブロック。
「エリクソンはいい走りだった。できればもっと彼と競り合いたかったけど、その後方での攻防に徹していたからね」と悔しい表情を見せた。
第3戦を終えて、ドライバーズ選手権争いではエリクソンが137ポイントで首位、ブロックが129ポイント、ファウストが120ポイントで、2位、3位につけている。