(3)幻の1戦「ラリーチャイナ」 も収録
収録ラウンドは全14戦で、モンテカルロに始まりオーストラリアが最終戦となっているところも昨年のシーズンとまったく同じ。興味深いのはラリーチャイナが収録されている点だ。チャイナは第10戦として9月に開催予定だったが、昨年8月の大雨の影響で多くのコースが使用できなくなり、被害者も多数出たことから開催中止となっている。つまり、誰も見たことのないラリーのコースをゲームの中で楽しめるのだ。
チャイナのコースの方は、全体的にハイスピードなターマックの峠道のようなコースとなっており、2車線をめいっぱい使ってもやや狭く感じる。片側はガードレール、片側にはブロック塀(万里の長城を模した演出?)が設置され、一瞬の気の緩みですぐにマシンがクラッシュしてしまいそうだ。アップダウンはあまりないが直線が多く、日本のワインディングに似ている。各ラウンドには4~5SSが用意され、モンテカルロのチュリニ、フィンランドのオウニンポウヤ、ラリーGBのハフレンといった伝統的なコースはバッチリ収録。全部で65SSが用意されている。
(4)ペースノート読み上げに「日本語」を初導入
「WRC6」の日本語版ならではの機能として、日本語でのペースノートの読み上げが追加されている。WRCファンの中には英語の方がリアルと感じる人もいるかもしれないが、セバスチャン・オジエはフランス語だし、ヤリ-マティ・ラトバラはフィンランド語だ。ほとんどのトップ選手は母国語でペースノートを読み上げているのだ。ゲームを攻略するうえでも、日本語のペースノートが大きなアシストになるはずだ。読み上げのタイミングは5段階が用意され、方向指示/ヘアピン/ハザードの読み上げには「シンプル」と「詳細」の2段階の詳細度が選べる。これまでのシリーズ同様、英語のペースノートも用意されているので、世界で活躍するラリードライバーを目指したい人の練習にもなるだろう。