ハリ・ロバンペラを父に持ち、弱冠16歳にしてラトビアタイトルを獲得したカッレ・ロバンペラ。トミ・マキネンも成長を心待ちにする若きフライングフィンの逸材だが、そのカッレがフィンランドのASNであるAKKの特認を受け、フィンランド選手権の最高峰クラスに挑むことになった。
フィンランドでは競技ライセンスを取得できるのは18歳から。18歳未満でも競技ライセンスの取得は可能だが、1600ccクラスに限られてしまう。カッレはラトビアでは既に、S2000、R5マシンでの参戦も経験しているため、母国フィンランドの国内戦で同等クラスに挑む方法を模索していた。現在ラトビアで競技ライセンスを取得しているカッレだが、国外の競技ライセンスではフィンランド選手権のポイントを獲得することができない。しかし、今回特認を受けたことで、カッレは競技ライセンスをフィンランド籍に移し、シュコダ・ファビアR5で母国の国内選手権に参戦することが可能となった。
「ただ年齢に達するのを待つなんてできなかったから、本当に素晴らしい気分だ」とカッレ。
「本当に感謝している。これで、今年のプランについて考え始めることができる」
ただしカッレが運転できるのはステージのみ。リエゾンではコ・ドライバーが運転を替わることになるが、若い才能を18歳までただ温存しておかなくてはならない課題を持っていたフィンランドでは、カッレが16歳で母国での本格的なラリーのスキルアップを始めることに注目が集まっている。
調整がうまくいけば、カッレは2月17−18日に予定されているフィンランド選手権の次戦、ミッケリ・ラリーからの参戦を予定しているという。