日本国内で行われる国際格式イベント3戦を対象とした、日本スーパーラリーシリーズ(JSR)が2017年からスタート。その開幕戦となる「Rally of Tsumagoi」が、2月2日~5日の日程で群馬県嬬恋村のスノー路を舞台に行われた。初日となる2日は、ヘッドクォーターが置かれたホテルグリーンプラザ軽井沢でのセレモニアルスタートに続き、ナイトステージを走行する5SS、20.129km。凍結したスリッパリーな路面に多くのクルーが苦しむことになった。
SS1を制したのは「昨年の北海道でデビューしたばかりマシンなので、まだマイナートラブルに不安がある」と語っていた炭山裕矢/保井隆宏(トヨタ・ヴィッツ4WD)。6.2秒差の2番手には、アイシーなコンディションで唯一スノー用のスタッドタイヤを履いた千明正信/松本優一(スバル・インプレッサWRX STI)が続く。
その後のステージでも炭山はコンスタントに好タイムを並べて、首位をがっちりとキープ。SS4でベストを刻んだ千明との差を17.3秒とし、初日をトップで終えた。22.2秒差の3位には黒岩満好/高橋巧(三菱ランサーエボリューションIX)、38.8秒差の4位には青山康/鈴木淳史(スバル・インプレッサWRX STI)がつけている。
JSR 総合1位 炭山裕矢
「2ループ目はかなり滑りやすかったんですが、なんとか生き残れました。クルマは特にトラブルはありませんでしたが、できればスパイクタイヤを履きたかったですね(笑)。明日は天候やコンディションが変わると思うので、それにしっかり対応したいです。明日はできる限りのことをして、さらにプッシュしたいと思います」
JSR 総合2位 千明正信
「今日はスタッドタイヤを選んだのがハマりました。今までにない加速感がありました。でも、ドライバーの腕が腕なので、先輩たちに追いつくのが精一杯でしたね。明日は前に離されないように頑張りたいです」
JSR 総合3位 黒岩満好
「スリッパリーな路面でしたが、楽しく、気持ちよく走れました。Nitazawa Baragiの2ループ目だったSS4は、かなり滑りやすくて、マシンが上り坂を登ってくれませんでした。明日はこの調子をキープして、前に離されないようにしたいです」