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全日本ラリー選手権第1戦ラリーオブ嬬恋:2日目は勝田が大きくリード

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2017年シーズンの全日本ラリー選手権開幕戦、ラリーオブ嬬恋は競技2日目までを終えて、スバルWRX STIの勝田範彦/石田裕一が総合首位、2番手には鎌田卓麻/市野諮、3番手に新井敏弘/田中直哉らスバルWRX STI勢が占めるというオーダーとなっている。

この日はSS6〜SS13の計8SS、SS距離29.589kmが舞台となる。注目は0.3秒という僅差でスタートした首位勝田と2番手鎌田のバトルだ。ところが、鎌田はオープニングのSS6でスピンを喫してしまいタイムロス。15秒ほどを失い、勝田との差は総合で18.1秒に広がってしまった。3番手の新井との差は15秒あり、なんとか順位を守りつつ逆転のチャンスを探りたいところだ。

続くSS7でベストタイムを獲得して追い上げを図る鎌田は、SS8でエンジンを止めてしまいストップ。さらにエンジン再始動に手間取り、新井の逆転を許し順位を3番手に下げてしまった。午前中4本のSSを終えた段階で、トップ3は勝田、新井、鎌田。勝田と新井は37.9秒差、新井と鎌田はわずか0.3秒の接戦となっている。鎌田の後方11.3秒では、4番手の奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションIX)が虎視眈々と上位を狙っている。

各選手ともサービスパークでの選手紹介セレモニーを経て、午後のステージへ。気温が+5℃付近まで上昇し、日当たりのよい箇所ではアイスバーンが融けシャーベット状態となり、午前中よりもさらに難しいコンディションとなった。

トップの座を固める勝田に対し、0.1秒を争う激戦を展開する新井と勝田は、SS10では鎌田が新井のタイムを0.4秒上まわり、トータル0.1秒差で2番手に浮上。さらなるスクラッチバトルが展開されるかと思われたが、鎌田は続くSS11、SS12、この日最後となるSS13を3連続ベストタイムで新井との差を6.2秒にまで拡大することに成功した。首位の勝田も好タイムを連ね、2日目を終えて2番手の鎌田に34.1秒、3番手の新井に対しては40.3秒のマージンを築いている。

JN3クラスは前日から首位をひた走る天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)が5度のベストタイムをたたき出し、クラス2番手の唐釜真一郎/新井祐一(マツダ・デミオ)との差を1分25秒にまで拡大している。

JN2クラスは、猪股寿洋/大野靖春(トヨタ86)がクラストップを堅持。山本悠太/藤田めぐみ(トヨタ86)は5本のSSをクラスベストタイムで走行するものの、依然としてその差は3分22秒と大きく開いている。また、クラス3番手を走行していた西川真太郎/根本雅人はSS8でリタイアとなった。

ラリー最終日の2月5日はSS14〜SS20の計7SS。SS距離は3日間で最長の36.608kmと、まだまだ勝負の行方は分からない。特にオープニングステージとなるSS14(SS18)の『愛妻の丘』は7.355kmとラリー最長のSSであるとともに、吹きだまりが原因でレキ中にスタック車両が続出するという難ステージだ。明日は天候が下り坂になるという予報もあり、午前と午後に2回走行するこのSSが勝負どころと目されている。SS14スタートは9:03予定。

Rally of Tsumagoi(全日本ラリー選手権)デイ2終了時点リザルト

順位ドライバー/コ・ドライバー車両名タイム/差
1勝田範彦/石田裕一スバルWRX STI41:06.1
2鎌田卓麻/市野 諮スバルWRX STI+34.1
3新井敏弘/田中直哉スバルWRX STI+40.3
4奴田原文雄/佐藤忠宜三菱ランサーエボリューション+1:06.7
5福永 修/齊田美早子三菱ランサーエボリューション+2:35.2
6竹内源樹/加勢直毅スバルWRX STI+2:49.7


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