ラリースウェーデン、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント。Mスポーツ勢最上位の総合3位につけたタナック。この日はオジエに続く2番手からステージを走行したが、ルーズな路面を開いていかなくてはならないことの重荷を痛感したようだ。
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
「全体としては、今日の内容はよかった。これだけ差をつけてラリーをリードしているのは、もちろん励みにはなるが、額面通りに受け止めたりはしない。このラリーがどれだけ予測不可能なものか、よく分かっているからね。まだ先は長いんだ! 最初のループは、完璧ではなかったがまずまずの出来だった。SS4では深いカットがたくさんあって、フロントを何かとても固い物にヒットした。午後はペースノートがよく合って、スタッドも大事にしたのでタイヤは最後までいい動きをしてくれた。最後のステージでは、ドアがわずかに開いたままになっていたので少し気が散ったが、全体としてはマシンの動きはとてもいいし、ラリーの残りの日程も期待している」
ヘイデン・パッドン/総合6位
「正直に言うよ、思うような滑り出しはできなかった。午前のステージは、ただただ噛み合わなかったから、耐えるしかなかった。ステージが相手ではなく、まさに自分との戦いだった。日中サービスでエンジニアと話し合い、彼が提案してくれた変更が午後はとても役に立った。スタートから自信が持てたし、自分がマシンをドライビングしている感触が得られた。マシンにドライビングされているのではなくね! スタッドタイヤは5本しかなかったから、ループが続くにつれてタイムをロスしていった。でも、今はトップ6にいるし、土曜日はもっとポジティブな内容にしたいね」
ダニ・ソルド/総合7位
「月並みな言い方だけど、午前はいいループだった。マシンは順調だったし、自分たちも思い切りステージを走っていた。唯一、SS4で集中力を欠き、ヘアピンでミスをした。少しタイムをロスして、そのままリズムを取り戻せなかった。予想通り、午後は難しいコンディションだったので、リスクは負わなかった。ラインをキープするのが難しかったので、少し自信に欠けていた。最後のステージは陽が落ちていたので特に難しかったから、とにかく安全圏を保った。ここのステージは速くて楽しいので、明日もマシンに乗るのが楽しみだよ」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
「今日の進捗にはとても満足。今日最初のステージの後に、自分でマシンを調整し、フィーリングが格段によくなった。SS7だけは、満足できなかった。午前のループで走った時は速かったが、午後のループでは自信を失い、オーバードライブし始めた。これでかなりタイムをロスしたのが悔しい。でも、文句はない。今日を終えてのリザルトはとてもいいし、マシンの動きは完璧。明日も、集中を保っていく」
ユホ・ハンニネン/SS5でデイリタイア
「午前は低速コーナーでタイムをロスしている感覚があったので、サービスで変更を行った。午後になるとマシンのフィーリングがよくなり、自信も持てるようになったが、SS5のフィニッシュでワイドになってしまった。これでフロントを木にヒットし、かなり大きなダメージを抱えてしまった。ステージは走り切ったが、冷却が機能しなくなっていたので、エンジンを守るためにマシンを止めた。明日は再スタートできることを願うよ。マシンでの経験を積むことが、僕には一番重要な事だからね」
[MスポーツWRT]
フォード・フィエスタWRC
オィット・タナック/総合3位
「とても難しい一日だった。早いスタート順で道を開ける役目は初めての経験だったので、セブの仕事がどんなに大変か、今まで分からなかった。今は、本当に難しいんだよって言えるよ! こういう試練はあったけれど、今日を順調に走り切ったので、自分のパフォーマンスには満足していいと思う。最終ステージ前、差はとても小さかったので、明日のポジションを考えて必死にプッシュした。走行順が後ろになれば、コンディションもよくなるので、全力で攻めた。ものすごく努力したが、明日はさらに高速なステージが待っているので、明日もプッシュを続けないとね」
「できることは全てやったが、今日は明らかにコンディションが味方にはなってくれなかったね。午後、ヒストリックカーが走った後を走るのは、先頭走行にとっては特に難しく、手の尽くしようがなかった。自分のドライブには満足しているし、直面した試練に対しては、いい仕事をしたと思う。明日はもっといいコンディションで走れるので、思い切り走れることを楽しみにしている。今日は本来のパフォーマンスを発揮できなかったので、明日は、自分の立ち位置を知るいい機会になると思う」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC
「午前はいい内容だったが、午後はタイムをロスした。SS5でスノーバンクにスタックして15秒近くロスした。マシンがバンプにヒットして次のコーナーでワイドになったが、幸いそれ以上ロスすることはなかった。最後のステージでは、グリップがなかった。タイヤが完全に減ってしまい、スタッドがほとんどなくなった。それてもポディウムを狙える位置にはつけているので、ポジティブに捉えているよ」
クレイグ・ブリーン/総合8位
「今日は、あまり流れが向いてこなかったね! ミスを連発して、ボディワークの一部にダメージを負い、エアロの一部を失った。C3 WRCを構成しているエアロダイナミクスが少しでも変わると、信じれられないくらい影響が出る。それでも、まだラリーを続けられているし、6位までの差も1分以下だ」