2月9-12日の日程で開催されたWRC第2戦スウェーデンのWRC2部門は、シュコダ・モータースポーツのポンタス・ティデマンド(シュコダ・ファビアR5)が悲願の母国優勝を遂げた。
昨年のスウェーデンでは、僅差で部門優勝を逃していたティデマンド。今回は滑り出しこそ慎重だったものの、SS4で首位に立つと後続をぐんぐんと引き離し、土曜日を終えた段階で2位との差は1分以上に。最終日の3ステージは堅実にまとめ、トップフィニッシュを果たした。それでも、計17SSのうち10本でベストタイムをマーク。2位に入ったティーム・スニネン(フォード・フィエスタR5)に、最終的に51.8秒差をつけて優勝を果たした。
日本で開催されたラリー北海道ではクールな顔立ちで注目を集めたティデマンドだが、この日はフィニッシュで満面の笑顔を見せた。「素晴らしいよ。これまでのキャリアの中でもハイライトの一戦」とコメントするティデマンドは、現在26歳。
「母国での初めてのWRC2優勝は、夢が実現したようなもの。昨年は14.7秒差で優勝を逃しているだけに、今回はなおさらうれしい」
ティデマンドのWRC2優勝は2015年のスペイン、2016年のポルトガルに続いて3回目。
「今年の目標は、WRC2タイトルを獲ること。完璧な滑り出しになった」
この結果、WRC2選手権ランキングでも、開幕戦を制したアンドレアス・ミケルセンと同じ25ポイントを獲得して首位に並んだティデマンド。来月のラリーメキシコにも参戦を予定している。
WRCスウェーデン WRC2部門 リザルト
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | ポンタス・ティデマンド | シュコダ・ファビアR5 | 2:45:14.7 |
2 | テーム・スニネン | フォード・フィエスタR5 | +51.8 |
3 | オーレ・クリスチャン・ベイビー | シュコダ・ファビアR5 | +1:07.4 |
4 | エリック・カミリ | フォード・フィエスタR5 | +3:12.4 |
5 | ガス・グリーンスミス | フォード・フィエスタR5 | +5:10.8 |
6 | エミル・ベルクビスト | シトロエンDS3 R5 | +6:05.8 |
7 | 新井大輝 | フォード・フィエスタR5 | +6:49.9 |
8 | エイビン・ブリニルドセン | フォード・フィエスタR5 | +13:04.7 |
9 | 勝田貴元 | フォード・フィエスタR5 | +13:27.4 |
10 | アレクセイ・ルキヤナク | フォード・フィエスタR5 | +42:27.5 |