こんにちは、お久しぶりのビッキーです。
トミ・マキネン、ヤリ‐マティ・ラトバラの来日、からのトヨタ復帰後初勝利と、一気に駆け抜けた2月、ラリーファンのみなさま盛り上がっていますか?(^^)
ふたりの来日時には私も取材させていただく機会を得て、待ち時間を持て余して立っている(!)マキネンに、突撃でコメントを求めました(30歳すぎて留学してまで英語を勉強しておいてよかったと思った瞬間)。その後、別途インタビューも控えていたので、この時の話題は若手の話をチョイス。ちょうど、カッレ・ロバンペラのフィンランド選手権参戦が実現するというネタが上がったばかりのタイミングでした。ロバンペラJr.については前年に来日した際もマキネンが大プッシュしていたので、絶対に話に乗ってくると踏んではいたのですが、「Kalle……」と言うが早いか、マキネンの顔がパアッと輝き「そうだね、そうだね!」……ネコまっしぐら級(古っ!)の食いつきでした。
※「ネコまっしぐら」とは、かつてキャットフードのCMで使われたキャッチコピー。遊んでいた猫もまっしぐらに寄ってくるほど美味しい、という意味です。(編集部注)
思えば、フィンランド勢からは2002年のマーカス・グロンホルム以来、WRCチャンピオンが誕生していないんですね。
「彼は将来のチャンピオンだと思っている」という言葉に、弱冠16歳、将来のフライングフィンへの大きな期待を感じました。カッレは今週末、いよいよフィンランド選手権初参戦。TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムでコ・ドライバーの足立さやか選手もエントリーするこのイベントは、フィンランド国内でも大いに注目を集めているようです。
もちろん、ロバンペラよりも先に、先輩であるラトバラ、ユホ・ハンニネン、エサペッカ・ラッピがトヨタで戴冠してくれたなら、日本のラリーファンにとっても、こんなにうれしいことはないですよね! 特にラッピは、ラリー北海道で衝撃の速さを披露しているだけに、WRカーでの走りを見る日が待ち遠しいです。
ところで、もうご存じかと思いますが、今や「WRC勝利チームのディレクター」のマキネンに、ラリプラは大胆にも「今季の目標」を色紙に書いていただく、というミッションをお願いしてしまいました(担当イヌスケが色紙好き)。単純そうなお題かと思いきや「うーん、難しいな、うーん、うーん、こりゃ難しい」と意外にも困り顔。そして書いてくださった言葉が、色紙のあの言葉です。(ちっともひと言じゃない・汗)WRC参戦への抱負に“smiling”なんて言葉を盛り込むチーム監督が、これまでにいたでしょうか。ラトバラのリラックスした表情や落ち着いた物言いから、マキネンの目指した“雰囲気のいいチーム”の様子が伝わってきます。次のメキシコは、トヨタが一度も参戦したことのない高地ラリーというビッグチャレンジ。どのように克服していくのかも含めて、今年のWRCは本当に楽しくなりそうですね。そして、今季のRALLY PLUS本誌はすべて、永久保存版ですよ!(♪)