カラマ〜イキケ:総走行距離451km/ステージ距離422km
ラリーは高地のカラマから太平洋に面したイキケまでを北上するルートで争われる。ステージ終盤にはアタカマ砂漠の砂丘が待ち受けており、スタックやパンクといったトラブルを回避するテクニックが求められる。
この日のトップタイムはMINIのステファン・ペテランセル(写真)。ラリー終盤に向けて総合首位のナニ・ロマ(MINI)にプレッシャーをかけていきたいところだ。ロマとペテランセルの差はわずか12分10秒。ダカールラリーにおいてはなきに等しい差といえる。
「プレッシャーはまったくない。リーダーじゃないからね」とペテランセル。「とにかくナッサー(アル‐アティヤ)についていこうと全開で走ったよ。気を緩めず、できる限り速く走ることだけさ」
一方のロマは「状況はなかなか厳しい」と弱気なコメント。「終盤の砂丘エリアでスタックしてしまい、タイムをロスした。それに加えてステファン(ペテランセル)の得意な路面だから頑張って逃げ切らないと」
総合順位はトップがロマ、2番手にペテランセル、3番手にオーランド・テラノバ、4番手にアル‐アティヤと、MINI勢がトップ4を独占する結果となっている。また、前日まで総合3番手を走っていたトヨタ・ハイラックスのジニール・ドゥビリエはテラノバとアル‐アティヤにオーバーテイクされ、総合5番手にダウンした。
トップのロマから総合5番手のドゥビリエまで、その差は1時間以内となっているが、ステージは残り1500km以上もあるため、勝負の行方はまだまだ見えてきそうにない。
チームランドクルーザーは、引き続き市販車部門の1-2番手を維持しているが、トラブルも発生した。三橋淳/アラン・ゲネックはステージ終盤の砂丘でスタック、大きくタイムロスするも、市販車部門のステージ2番手で完走。一方のニコラ・ジボン/三浦昂は駆動系にトラブルが発生したため、ステージ中での応急処置を余儀なくされたが、市販車部門でステージトップタイムを獲得している。
トラック部門のチームスガワラは、菅原照仁/杉浦博之が総合14番手、菅原義正/羽村勝美は総合29番手を走行している。クラス順位は発表され次第追ってお知らせする。