次世代ドライバーの登場(2000〜2006年)
1997年から導入が始まったWRカーがやっと出揃い始めたのが2000年のことです。参戦メーカーは7社を数え、メーカーごとに個性的な考え方のマシンが登場しました。しかし、結局のところ優勝を重ねたのはプジョー、フォード、スバル、三菱といった古参のメーカーのみ。そのうち三菱は2000年まで旧規定のグループAのまま(2001年の前半は移行措置として特認を受けたグループA改)。WRカーへの過渡期であった1996年〜1999年に4年連続のドライバーズタイトル&1度のマニュファクチャラーズタイトルを獲得したのが、三菱のトミ・マキネンその人です。
参戦メーカー拡大のためと導入したWRカー規定は当初こそ効果を見せたものの、2003年限りでヒュンダイが、2005年限りで三菱とシュコダが相次いで撤退してしまい、フォード、スバル、シトロエンのみに。参戦メーカーはここからさらに少しずつ減っていきます……。
そして2004年、ついにあの男がチャンピオンを獲得します。現在もダカールラリーやラリークロスなどで活躍している、フランス出身のセバスチャン・ローブです。ローブはここから9年連続でドライバーズチャンピオンを獲得。この記録は今後破られることはないでしょう。とにかく、よく言われる「勝てるドライバーがたくさんいる」時代というのが、まさにこの2000年から2006年までの7年間でした。
ちなみに、元チャンピオンたちが勇退・引退していったのもこの時期です。トヨタとスバルで活躍したユハ・カンクネンは2002年のヒュンダイ、コリン・マクレーは2003年のシトロエン、カルロス・サインツは2005年のシトロエンのシートを最後に、第一線から退いています。
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