スバルは10日『東京オートサロン2014 with NAPAC』で、2014年のニュルブルクリンク24時間参戦車両を世界初公開。ベースとなるのは1月13日からのデトロイト・モーターショーで発表される予定である新型WRX STIだ。
チームの総監督を務める辰己英治氏は、2014年型マシンのテーマを“ザ・ノーマル”と表現。自動車メーカーである富士重工業と、そのモータースポーツ統括会社であるSTIのテクノロジーとノウハウを詰め込んだ1台であると自信を覗かせた。
WRブルーをベースとした車体に鮮やかなチェリーレッドのラインというカラーリングや、ボディデザインなどは富士重工業のデザイナーが関与しまとめたものだという。また、搭載されるエンジンについての言及はなかったが、より低重心化に向けた吸排気系やオイルパンなどの形状変更などが行なわれているとのことだ。
2014年型モデルは、1月末に国内でシェイクダウンを行ない、VLNに2戦出場しさらなる煮詰めを行なった後、6月の本戦に臨む予定。ドライバーは吉田寿博と佐々木孝太のふたりに2名の欧州ドライバーを加える予定だという。チームには今年もスバルのディーラーメカニックが参加。スバル車を知り尽くしたメカニックたちが本番レースでの走りをサポートする。
また、STIの唐松社長は発表会の冒頭で、この新型WRX STIについてもFIAホモロゲーションを取得する計画があることを明らかにしており、今後の動向が注目される。