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サービスでパワーステージフィニッシュ、WRCドイツも採用へ

©Naoki Kobayashi

8月に開催されるWRC第10戦ラリードイツでは、WRCスウェーデン戦の例にならい、パワーステージのフィニッシュをサービスパークで迎えるというフォーマットを採用する。

ラリースウェーデンでは、パワーステージに指定された最終SSのフィニッシュをサービスパークに設定。ドライバーは、フィニッシュから数100m移動して、多くのファン、メディア、チームスタッフが待つポディウムに向かった。SSの走行風景は、サービスパークに設置された大型スクリーンに映し出されていた。

生中継も行われていたこのステージでは、ヤリ‐マティ・ラトバラがトップフィニッシュ。トヨタの復帰後初優勝を決めた感動的なシーンとなり、数分後に行われたポディウムセレモニーでは、マニュファクチャラーの国歌として君が代が会場に流れた。

これまで、パワーステージ後のポディウムは、フィニッシュからかなり離れた場所に設定されていたため、観戦者がセレモニーに集まることができなかった。今回、スウェーデンで試されたこのシステムについてポジティブな意見が多かったことから、ドイツ戦も同様の方式を採用することになった。パワーステージはボスタルシーのサービスパークでフィニッシュを迎え、その後ポディウムセレモニーが行われる。

TOYOTA GAZOO Racing WRTのスポーティングディレクター、ヤルモ・レーティネンも、スウェーデンではサービスパークでチーム代表のトミ・マキネンとともに、ポディウムの前で最終ステージを見守り、ラトバラを出迎えた。
「気持ちが高揚したままヤリ‐マティの見事なリザルトを祝うことができて、チームにもファンにとっても素晴らしかった」とレーティネン。
「サービスパークでは誰もが大興奮だったし、テレビの生中継が入り世界中で盛り上がることができた」

「ラリー関係者、日本にいるトヨタのボス、ファン、たくさんの人から、同じメッセージをたくさんもらった。みんな、これまで見た中で最高のWRCポディウムだった」

ラリースウェーデンのCEO、グレン・オルッソンは、「ポディウムセレモニーを、トルスビーのサービスパークで行うことで、集まるファンにはさらに魅力が高まる」とコメント。
「ファンやチームスタッフを前に、生中継が入ったポディウムセレモニーを行うことで、経済的にも、スポーティング面でも、興行面でも、いい効果が生まれた」

WRCプロモーターのオリビエ・シースラは「サービスパークに設置されたポディウムにWRCのスターが集まることで、ファンにも喜んでもらえるし、映像パートナーの期待にも応えることができた」とコメント。

「この方式は、新しいスタンダードになるのではないかと考えている。ラリードイツは、同様の方法で運営することに同意しており、その他の主催者にも対応が可能か、話し合いを持っているところだ」



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