マーカス・グロンホルムを父に持つニクラス・グロンホルムが、2017年の世界ラリークロス選手権に、フィンランド拠点のチーム、GRXからフル参戦することが決まった。マシンはMスポーツがプリペアするフォード・フィエスタ。GRXは、ヨーロッパ選手権の常勝チーム、セット・プロモーションと提携し、全12戦を戦う。
現在20歳のグロンホルムは、フィンランドのラリークロスタイトルを獲得した2015年、世界RXスウェーデン戦で世界戦デビュー。2016年は世界RXにフル参戦を果たし、スウェーデン戦とカナダ戦でセミファイナルに進出した。
今季の世界RXは最終戦に新たに南アフリカ戦が加わるが、それ以外のイベントについてはひと通り参戦経験を積んだグロンホルム。
「今年は、どんなことも昨年よりは進めやすくなるはずだ。コースの状況が分かることは、とても大きな力になる」とコメント。
「冬の間、地元のフィンランドではアイス路面でのドライビングの経験をたくさん積んだ。昨年はラリークロスでは1、2日しかテストをしなかったが、今年は準備もしっかりできている。チームのスタッフも知っている顔ばかりなので、今年は何もかもいい状況になっていると思う」
このGRXのオーナーを務めるのが、父であるマーカス・グロンホルムだ。
「今年はマシンが変わり、以前ケン・ブロックが使っていたフィエスタになる。GRXのメカニックは現在、Mスポーツでマシンの作業に当たっており2週間ほどのうちに準備が整い、シーズン前にはテストができる」と状況を説明する。
「ニクラスは昨年、いきなり世界シリーズに挑んだのでかなり苦戦したが、各戦のコースをひと通り経験したので、今年はやりやすくなると思う。フィエスタにも、アップデートが行われていることを願うよ。特にエンジン面だね。今年の世界RXはとても競争が激しくなると思うが、いいリザルトを狙えると思っているよ」
世界ラリークロス選手権は3月3日、全チーム、ドライバーのラインアップ発表が予定されている。