APRCアジアカップ最終戦、インターナショナル・ラリー・オブ・タイランドは12月8日、競技最終日を迎え、グループA仕様のトヨタ・ヴィッツRSで参戦したクスコレーシングのマイケル・ヤングがアジアカップ優勝。シリーズタイトルも獲得した。
この日はオール舗装の24.95kmの走行を2回含む7SSの設定。前日、2分半近くの大差をつけての首位に立った炭山裕矢(スバル・インプレッサWRX STI)だったが、この日2本目に設定されたこの舗装ステージ1回目を走行中、突如発生したギアボックスのトラブルで、まさかのストップ。目前に迫っていたアジアカップ連覇の望みが途絶えてしまった。
この日は、そのほかのアジアカップ勢にもトラブルが続出。その中で、シリーズで唯一、すべてのステージを走り切ったのがヤングだった。前戦のラリー北海道でジュニアカップタイトルを決めていたヤングは、今戦をスタートした時点で参戦義務数をクリアしたことで2WDタイトルも獲得。そして、アジアカップタイトルと、三冠を手にするなど、ヴィッツRSでの初年でこの上ない成果を収めた。
「今週の初めは、アジアカップチャンピオンになれるなんて、少しも思っていなかったけど、まさに波乱のイベントを終えて、トップに立っていた。マシンにも厳しいイベントで、暑く、ダスティでラフだった。フィニッシュにたどりつけたのは、クスコ、トヨタ、ダンロップのおかげ」とヤング。
また、アジアカップでは、2位に牟田周平、3位に炭山裕矢が入り、クスコレーシング勢がシリーズのトップ3を独占した。