アウディは、2016年世界ラリークロス選手権チャンピオンのマティアス・エクストロームをワークス支援し、2017年の世界ラリークロス選手権に参戦することを発表した。エクストロームは今季も、ドイツツーリングカー選手権(DTM)と世界ラリークロス選手権を併行して戦う。
DTMには新たに500馬力以上を発生するアウディRS5 STMを投入。エクストローム自身が代表を務めるチームEKSは、雪に覆われた地元スウェーデンで体力トレーニングのキャンプを敢行する一方、タイトル連覇を狙うラリークロスでは、ベルギーのメテで560馬力のアウディS1EKS RXクワトロのテストを行った。その後、イタリアに飛んでDTMのテストを行いながら、ヨーロッパ中を回ってスポンサーやサプライヤーなどの訪問をこなしている。
「ドライバーとチーム代表を兼任しているので、シーズン前の準備はとてもストレスが多いよ」とエクストローム。「でも、この時期の働きでシーズンのレースの流れが決まる。しっかり準備できたものだけが、優勝争いをすることができるんだ」
EKSは今季の世界ラリークロスにチームとしては初めて、アウディS1 EKS RXクワトロを3台投入する。「3台体制を取るために、アウディ・スポーツと一緒に必死で取り組んできた。実現することができてうれしいよ」と語るエクストロームは、チームメイトとしてフィンランドのトーマス・“トッピ”・ヘイッキネンと、ラトビアのレイニス・ニッティスを迎え、2016年に制したチームズ選手権でも連覇を狙う。