FIA中東ラリー選手権(MERC)は11月30日、最終戦のドバイがフィニッシュを迎え、ナッサー・アルアティヤ(フォード・フィエスタRRC)が同イベント7連覇を決めた。
アルアティヤは全12SS中、7本のステージウィンを獲得。2位以下に5分以上の大差をつけての圧勝を飾った。2位にミスファー・アルマリ、3位にアブドゥーラ・アルカシミが入るほか、トップ6中、5台をフォード勢が占めた。
最終戦を終えたMERCは、アルアティヤがシリーズ9連覇を達成。同2位にはハリッド・アルカシミ(シトロエンDS3 RRC)、3位にはアブドゥーラ・アルクワリ(三菱ランサーエボリューションX)が続いた。アルアティヤは全6戦中、5戦で勝利したほか、優勝を逃したレバノンでも2位につけた。このレバノンでは、地元のロジャー・フェハリが勝利を収め、全戦をフォード勢が制した。
「絶対にパンクは避けたかったので、慎重に攻めた。高速で石が多い難しいラリーだが、スタートからフィニッシュまで戦略通りに行けた。ドバイで連勝を重ねることができてうれしいよ」とアルアティヤ。
またMスポーツ代表のマルコム・ウィルソンも「フィエスタRRCが素晴らしい成果を収めた。ナッサーは、今季もMERCで見事な展開で連覇を果たした。MERCの全戦で優勝を飾ったフィエスタは、南アフリカでもS2000が全戦勝利を果たすなど、予想を超える活躍を見せている。心から誇りに思うよ」と自信にあふれたコメントを寄せた。