今季のWRC第9戦に設定されている伝統の高速グラベル戦、ラリーフィンランド(7月28-30日開催)の主催者は、SS速度という厄介な問題に特に注意を払っている。
アシスタントクラーク・オブ・ザ・コースのカリ・ヌウティネンは、「今年のラリーフィンランドのルートは、既に1月に承認されている」と語るが、ラリースウェーデン後、ラリーフィンランドに関してもこの問題がFIAによって検討される可能性は非常に高い。
クラーク・オブ・ザ・コースのカイ・タルキアイネンは、「安全性は我々の最大優先事項であり、(ルートのが承認を受けた)今年の初めとは状況が変わった。我々は、最善の方法を模索していくし、スポーティング面でもそれは同様だ」と付け加える。このことが、設置にコストがかかるシケインを作ることなのか、昨年は不人気だったものの頑丈な障害物を高速ストレートに置くことを意味するのかについては、明らかになっていない。
昨年のラリーフィンランドは、勝者のクリス・ミークがアベレージ時速126.61kmと、WRC記録を更新した。そのミークがドライブしていたのは、今季のマシンよりも古くパワーも劣る2016年のWRカーだったのだ。
(Martin Holmes)