プジョー・スポールは、今週末に控える世界ラリークロス選手権の開幕に先駆けて、今季の208 WRXを公開。セバスチャン・ローブとティミー・ハンセンが、新しいカラーリングをあしらったマシンのアンベールを行った。
この208 WRXは、昨年型から大幅に変更を行っているという。あらゆる側面において再検討を行っているが、その最たる点はボンネットの下に収まるエンジン。1ピースのエンジンサンプを採用した。ボディワークも改修。幅は許容範囲の最大まで広げ、新しいエアロダイナミクスの要素を数多く採り入れている。もちろん、サスペンションやダンパーにも注意を払ったという。
今季の世界ラリークロス選手権は、フォルクスワーゲンとアウディがチャンピオン経験チームのワークス支援に乗り出し、すでにワークス体制を取ってきているプジョー、フォードとともに競争の激化が予想される。プジョー・スポールとタッグを組むチーム・プジョー・ハンセンは、チームズ選手権のポイントノミネートドライバーにローブ、ハンセンを起用し、カレンダーに初めて組み込まれる最終戦南アフリカを含め全12戦を戦う。このドリームチームとともに、2016年のヨーロッパラリークロスチャンピオンのケビン・ハンセンが、満を持して世界選手権にフル参戦。2016年にはFIAのルーキー・オブ・ザ・イヤーも受賞したハンセンは、2016年型208の改良型マシンで挑む。
バルセロナで迎える開幕戦を前に、ローブは「バルセロナは、シーズンの開幕を迎える場所として素晴らしい所。ここではレッドブルのF1マシンやプジョー908のスポーツカーをドライブした思い出がある」とコメント。
「新しくなったプジョー208 WRXが、世界ラリークロスの強豪ライバルに対し、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、本当にワクワクしている。チームはオフシーズンの間、必死で取り組んできてくれた。先日は英国のリッデンヒルでテストを行ったが、マシンが様々な分野で成長してくれていると自信を感じることができた。特に、グリップの低いサーキットでは、速さが増すはずだ。バルセロナはそれほど遅いコースではないが、それでも僕らと同じように冬の間、改良を重ねてきた直接ライバルと比較することができる最初の機会だ」