1月のラリーモンテカルロからWRC参戦を始めるヒュンダイ・モータースポーツ。既に契約を交わしたティリー・ヌービルのチームメイトとなるセカンドドライバーの一人として、ユホ・ハンニネン(写真左)を選んだことを明かした。
ハンニネンは、フィンランド出身の32歳。チームがWRC参戦に使用するi20 WRCの開発初期からテストドライバーを務めており、同マシンで今年は既に3500kmを走り込んでいる。
「ユホと共にこれからも仕事ができることを、大変うれしく思う」とチーム代表のミシェル・ナンダンはコメント。「今年の初めにヒュンダイ・モータースポーツが契約した最初のドライバーが彼だったし、i20 WRCの初めての走行をドライブしたのも彼だった。新しいチームに対して深い忠誠を示しており、我々のWRC初年に何戦かを担当してもらうのにふさわしい」
「今年はテストで素晴らしい活躍を見せてくれた。速さとテクニックを兼ね備えた、非常にコンペティティブなドライバーであることを証明している。それに、チームのエンジニアにも貴重なフィードバックを返すなど、チームの一員としても優れた存在だ。今年、もっともi20 WRCをドライブしている彼なら、ティリーのチームメイトとして理想的だ」
なお、2014年も引き続きトミ・トゥオミネンをコ・ドライバーにすえるハンニネンの緒戦は、2月のラリー・スウェーデンとなる。ハンニネンは、2006年に初めて参戦したスウェディッシュで、グループN優勝を果たしているほか、フォード・フィエスタRS WRCで参戦した今年は総合6位に入っている。
「ヒュンダイが、2014年、i20 WRCのセカンドドライバーの一人に僕を選んだことを、光栄に思う。5月以来、チームとはずっと一緒に仕事をしてきたし、とても素晴らしいプロジェクトだ。チームのスタッフはみんないい人ばかりだし、雰囲気もフレンドリー。それでいて、ひとりひとりが100%の力で挑んでいる」
ハンニネンは、セカンドドライバーとしてのスポット参戦と併行して、テストドライバーとしての役目も継続する。チームは今回の発表で、2014年は複数のセカンドドライバーを投入する意向も明かしており、開幕戦のラリーモンテカルロのドライバーについては、検討中とのことだ。