WRC第13戦(最終戦)ラリーGBは土曜日の競技3日目を終了。首位は変わらずフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエがキープしている。
3日目は、91年以来となる古いステージや新しい年代のステージを組み合わせた構成の7SS、98.42kmをサービスなしで走り切らなければならない。
この日のオープニングとなったSS10では、フォルクスワーゲンのミケルセンがトップタイム。前を行くMスポーツのエフゲニー・ノビコフとマッズ・オストベルグをかわして総合4番手に浮上することに成功した。しかしその差は、総合5番手のオストベルグとは0.1秒、総合6番手のノビコフとは1.1秒と、わずかなものだ。
続くSS11でミケルセンは再びトップタイム。息をもつかせぬ4番手争いが予想されたが、ノビコフはコースアウトを喫し、早々にデイリタイアとなってしまった。ミケルセンは追いすがるオストベルグに4.4秒差をつけ、3番手のティエリー・ヌービル(Mスポーツ)に28秒差と上位も射程に捉えようという勢いを見せている。また、ラリー2規定で復帰し、先頭走者だったシトロエンのロバート・クビカはこのSS11で横転を喫し、再び戦線離脱という憂き目に遭った。
一方、トップを行くフォルクスワーゲンのふたりは快調。総合2番手のヤリ‐マティ・ラトバラは続くSS12、SS13、SS14と3連続トップタイムを出すが、首位オジエはラトバラとの差を見ながらラリーをコントロールし、この日のSSをすべて終えた段階でラトバラと20.3秒のトップタイムを維持している。トップふたりから1分14秒4差でヌービル、そのヌービルに20秒差でミケルセンがつけている。
SS17から始まる競技最終日は、6SS、合計51.92kmという構成で争われる。パワーステージは7.52kmのSS19。日本時間では17日の17時59分からスタート予定となっている。
【SS16後暫定総合順位】
1:S.オジエ(フォルクスワーゲン) 2:33:47.6
2:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン) +20.3
3:T.ヌービル(フォード) +1:14.4
4:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン) +1:34.4
5:M.オストベルグ(フォード) +1:41.7
6:M.プロコップ(フォード) +6:42.0