ラリーフランス、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント。デイ1で思うような走りが出来なかったヒュンダイ勢。夜のサービスで大幅な変更を行ったことで状況は一転し、ヌービルは首位に浮上。ソルドもマシンのセットアップ改善に満足を見せ、今季初のポディウムを目指してポジション死守を宣言した。
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
ティエリー・ヌービル/総合首位
「素晴らしい一日になった。金曜日から、本当に一転した。チームはセットアップを改良するために必死で取り組み、ハンドリングが格段によくなった。自信を持ってプッシュできるし、コーナーでもスピードを乗せていける。最初のループでベストタイムを2本マークできたことはとてもうれしかったし、午後もベストを重ねていい内容で終えられた。SS7での小さなスピンを除けば、ほぼ完璧な一日だった。オジエに対して39秒差では、全く安心はできない。日曜日は超ロングステージで始まるので、ラリーはまだまだ終わらないよ! とはいえ、1日を残してリードできているのは、自分たちのターゲットに一歩進むためにも重要だ」
「今朝は、より自信を高めてスタートし、タイムもよくなった。昨晩はチームががんばってディファレンシャル、サスペンション、マシンの全体的なセットアップを必死で調整してくれた。格段に満足できたし、すぐに改良されたことが感じられた。午後は、あまりよくなかった。できる限りプッシュしたが、タイムは午前ほどではなかった。それでも3位にいるし接戦にも絡んでいるので、明日の残り2本は順位を守ることだけに必死でがんばらなくてはならない。今季最初のポディウムをマークしたいね」 ヘイデン・パッドン/総合6位
「今日は着実に進んで、トップ5位との差を詰めようと目指していた。正直、順位の点では微妙なところで、ブリーンとは少し離れ過ぎている。昨日のことがあったので、マシンのフィーリングを改良するためにいろいろと試し、午前のループはよくなった。午後のループはステージに掃き出されるグラベルが増えたが、ノートクルーがいい仕事をして、情報を与えてくれた。今日はドライビングを楽しめたし、6ヶ月前よりも上位に近づけるようになったから、そう悪くもない。今の目標は、マシンを無事に持ち帰ることだ。まだ何が起こるか分からないからね」
[MスポーツWRT]
フォード・フィエスタWRC
「かなり残念な一日になった。ティエリーとはかなり楽しい戦いになってきていただけにね。テクニカル面のトラブルを抱えていることで、思うような位置にはつけていないが、モータースポーツならこんなこともある。午前中はあまり自信が得られず、ティエリーに上に行かせる余地を与えてしまった。午後はトラブルに対応するしかなかったが、うまくできたと思う。最初は2秒程度の差だったが、残念ながら戦いはそこまでだった。少なくとも2位を維持できていることはうれしいし、選手権の面でもいいポイントが獲得できる。今はそれが目標だ。このままフィニッシュして、パワーステージでポイントを獲得できれば、いい週末になると思う」
オィット・タナック/総合16位
「全体としては悪くない一日だった。昨日はかなりハードにプッシュしたが、今日はステージを走り切って、マニュファクチャラーズポイントを獲得することを優先した。2ループ目はかなり路面にダートが出ていてチャレンジングだったので、大きなリスクは負わなかった。全開ではなかったが、リズムもマシンのフィーリングもよかった」
エルフィン・エバンス/SS6でデイリタイア
「これまで知っていたツール・ド・コルスではなかった。今回は運も味方にはついてくれず、今日は本当に残念な終わり方になってしまった。本当に小さな、運の悪いミスだった。幸い、明日は再スタートできるので、走行経験を積みたい」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
「サービスで変更して、マシンは生まれ変わったようだった。午後の2本ではドライビングを満喫できた。プッシュできたことも、すごくうれしかった。2ループ目はもちろんコースに泥やダートが出ていたので慎重になったが、それでも午前に比べれば格段に改善された。今日の最初のステージでは特にブレーキでフィーリングがよくなかったが、この点もサービスで改善された。明日に向けていい位置につけているので、いいフィニッシュをしたいね」
ユホ・ハンニネン/総合33位
「夜の間にセッティングを変更して、それがすぐにフィーリング改善につながった。昨日の段階でも速さは感じていたが、今日は間違いなくよくなった。自分のドライビングスタイルも少し変えた。昨日はトミとたくさん話をして、今日はもう少しリラックスした形でドライブしたのがよかったのだと思う。今日はトラブルがなくステージはよかったので、とても楽しめた。ロングステージの2回目だけが少し残念だった。ルーズグラベルで、少し慎重になりすぎたと思う」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC
「ツール・ド・コルスは、インターコムが使えなくなったら世界で最悪の場所であることは間違いないね! それでも、SS6ではそれほどタイムをロスしないで済んだ。午後は、クリスとステファンがリタイアしたので、プレッシャーが重くなった。トラブルを避け切り、ヤリ‐マティ・ラトバラも射程範囲に収めている。4位以上に上がれるか、がんばってみたい」
ステファン・ルフェーブル/SS5でデイリタイア
「壁にはあまり強くヒットはしなかったが、サスペンションのパーツが破損するには十分だった。修復して、午後も走り続けて経験を積む事を目指した。残念ながらタイムコントロールの到着時間の遅れが最大の30分を超えてしまい、失格となってしまった。明日は、ラリー2規定で再スタートする。コルシカでいいイメージを残すために、いいペースでリスタートしたい」
「もちろん願っていた状況ではないが、これもスポーツの一部。マシンをできる限り速く走らせるために、数十人で何千というパーツを組み立てている。時にはそれが、うまく行かない時もある。どんなイベントでも、この週末のことは今後に向けて大きな自信につながる。このラリーをリードすることは本当に特別な意味を持つ。最も難しいターマックイベントだと思っているからね。僕らのC3 WRCはどんな路面でも勝つことができると分かっている。アルゼンチンでも狙っていくし、そしてポルトガルでも、どのイベントでもね」