今季のERC最終戦となる第12戦ラリーデュヴァレー(ターマック)は11月8日、デイ2に設定された7SSを走行を終えて、エサペッカ・ラッピ(シュコダ・ファビアS2000)が首位に浮上した。
前日首位で折り返したアンドレアス・アイグナー(スバルWRX STI R4)は、この日最初のSSでサードベスト。ここでセカンドベストを刻んだラッピが首位に浮上した。それでもアイグナーはラッピとの差を2.9秒に抑えて午前のループをまとめたが、コンディションがドライになってきた午後になるとラッピが連続ベストで一気にアイグナーを引き離し、この日を終えるまでにその差を43.7秒にまで広げた。しかしデイ3は8SSが設定されるイベント最長の一日。まだ油断は許せない。
ラッピ自身もメインターゲットは優勝よりもターマックでの経験を積むこと、と強調。「まったくトラブルもなくいい一日だった。午後にはグリップもよくなったし、ペースノートの修正もできていたので自信を持ってアタックできた。明日は一番厳しい一日だし、勝てればそれはそれでいいけど、コンディションが難しくなったら確実なフィニッシュを狙うよ」
3位は前日と変わらずオリビエ・ブリ(フォード・フィエスタRRC)。4位にはロシアの10代ドライバー、ヴァシリー・グレイジン(フォード・フィエスタS2000)が健闘している。
今戦でドライバーズ選手権2位がかかりながらも前日は2分の早着ペナルティを受けたクレイグ・ブリーン(プジョー207S2000)は、この日最初のステージでパワーステアリングにダメージが発生。この日は8位で終えている。
イベント最終日となるデイ3は8SS・146.30kmが設定されているが、うち35kmはグラベル区間が含まれる。