今季のERC最終戦となる第12戦ラリーデュヴァレー(ターマック)は11月7日、スイスのヴァレー州でデイ1が行われ、グループR4仕様のスバルWRXを駆るアンドレアス・アイグナーが総合首位に立った。
この日は本拠地となるシオン周辺に設定された3SSを走行。アイグナーは、2位につけたエサペッカ・ラッピ(シュコダ・ファビアS2000)に3.7秒差をつけての首位でこの日を終えた。ラッピは前週に行われたAPRC中国戦で優勝を飾った後、40時間をかけてスイスに直行しそのままレッキに参加し、時差や疲れも懸念される中での健闘。SS3ではベストタイムを刻んだ。3位にはオリビエ・ブリ(フォード・フィエスタRRC)が続いている。
前戦でプロダクションカップタイトルを確定させているアイグナーは「トラブルもなく、すごくいい一日だった」とコメント。「でもSS2がスタートする時間は渋滞と道路工事がひどかったのは参ったね。最後のステージは、シェイクダウンでマッドが出ていたので手強かった。でも観客がたくさん集まってくれたから、よかったね」
この最終戦で27ポイント以上を獲得できればドライバーズ選手権で2位に浮上するクレイグ・ブリーン(プジョー207S2000)は、SS1、SS2でベストタイムを連発したが、SS3のタイムコントロールに早着したとして、2分のペナルティを受けて16位と大きく後退してしまった。このタイムコントロールでは、プジョー・ラリーアカデミーのチームメイト、ジェレミ・アンシアンも同じ理由で3分のペナルティを受けている。
デイ2は7SSが設定されており、この日は26.58kmのステージから始まる。