現WRCチャンピオンで選手権リーダーのセバスチャン・オジエは、Mスポーツに対し、WRCフランス戦(ツール・ド・コルス)で勝利を逃す要因となったテクニカルトラブルについて、早急な真相解明を求めている。
オジエにとっては母国戦となるツール・ド・コルスでは、序盤フォード・フィエスタWRCのセットアップに苦戦しながらもセカンドベストタイムを連発し、優勝争いも視野に入れていた。
土曜日の午前も順調な走りを続け、クリス・ミークのリタイアと日中サービスで行った調整が功を奏したことが重なり、オジエはアタックを再開。SS7を終えた時点で、新たに首位に立ったティエリー・ヌービルとの差は2.2秒にまで迫っていた。しかし、2017シーズン2勝目を獲得するというオジエの願いは、終わりを迎える。この日最後のステージで油圧が上がらなくなり、翌最終日の午前中は断続的な電子系トラブルにも見舞われ、ダニ・ソルドに抜かれ3位に順位を下げることになったのだ。
応急的な修復を行ったことでオジエは2位奪回を果たし、最終のパワーステージでもポイントを獲得したことで選手権リードを広げることに成功した。しかし、オジエは今後も自分やMスポーツがタイトル争いを続けたいのであれば、早急に対処しなくてはならないことがあり、近々に予定されている5日間のテストは直近の重要案件だと警鐘を鳴らした。
「常に、アップダウンだった。幸い、予想していたよりもいいポイントを獲得して上々の内容では終わったが、信頼性に対しては不安が残り、自分たちのリザルトにも影響が及んだ。とても残念だ。特に、ティエリーとは本当にやりがいのあるバトルになっていただけにね」
「僕らは彼と戦える速さがあったが、テクニカルトラブルが多過ぎた。僕らのマシンだけでなく、チームメイトのマシンにもだ。これについては、チームに必死で取り組んでもらわなくてはならない。こんなストレスの溜まる状況には、2度と遭いたくないからね」