ヒュンダイモータースポーツが、WRC参戦に復帰する2014年のエースドライバーとしてティエリー・ヌービルを獲得したことを発表した。
昨年末にシトロエンジュニアチームからMスポーツに電撃移籍したヌービルは、今季大ブレイクを果たし、未だ勝利には手が届かないもののドライバーズ選手権2位につける大健闘を見せている。
現在25歳のヌービルは、今回ヒュンダイと複数年の契約を交わしたとしており、ヒュンダイはWRCでの長期的な参戦を視野に入れていることをアピールしている。
「我々のWRCチームのエースドライバーとしてティエリー・ヌービルの名前を紹介できることに、大変興奮している」とヒュンダイモータースポーツのチーム代表、ミシェル・ナンダンはコメント。「ティエリーは今季素晴らしいシーズンを送っており、WRCの中でも最も注目すべき若手ドライバーのひとりであることを証明してみせた。彼の天性の速さ、ドライビングスキル、ダイナミックなアプローチは、ヒュンダイのエースドライバーとして理想的だ」
「若手筆頭ドライバーのティリーのドライバーとしての才能に賭け、彼と契約することで、ヒュンダイのWRC参戦が真剣であり長期の活動を視野に入れていることを周知させることができる」
今季のストーブリーグの目玉選手として見られていた中で早々に決断を下したヌービルは「2014年のWRCをヒュンダイから参戦できることをうれしく思う」とコメント。「ヒュンダイモータースポーツは、若くて目標を高く掲げるワークスチームだし、長期での活動を視野に入れているので、僕には完璧な環境だった。チームの施設やラリープログラムに対するアプローチ、そして明らかなポテンシャルに、とても感銘を受けた。僕のWRCでの2年間の経験をチームに役立てたい」
ヌービルのこれまでのWRC参戦数は32。2012年はドライバーズ選手権7位に終わっているが、今季はイタリア、フィンランド、ドイツ、オーストラリアで2位に入っているほか、メキシコ、ギリシャでも3位に入るなど好調のシーズンを過ごしている。