世界ラリークロス選手権は4月23日、第2戦のファイナルがポルトガルのモンタレグレで開催され、2016年チャンピオンのマティアス・エクストロームが開幕2連勝を果たした。エクストロームは選手権のリードを14ポイントに広げた。
開幕戦でファイナル進出を逃したチーム・プジョー・ハンセンのセバスチャン・ローブは、ファイナルで2位。PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンのヨハン・クリストファーソンが3位でポディウムに上がった。クリストファーソンは、ドライバーズ選手権で2位につけている。
PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンは2戦連続で2台がファイナル進出。しかし、ペター・ソルベルグはファイナルでパンクに見舞われ、6位に留まった。総合4位には、ローブのチームメイトであるティミー・ハンセン、5位にはエクストロームのチームメイト、レイニス・ニッティスが入り、トップ6を3チームが占めた。
「ラリークロスの経験の中で、最もハードな戦いの一つだった」と振り返るエクストロームはファイナルで好スタートを決め、スタート直後のコーナーを制してモンスターエナジー・スーパーチャージ賞も獲得した。「予選では思うようにペースをつかめなかった一方で、ヨハンとプジョー勢がとても速かった。それでも、自分の仕事に集中した。ラリークロスでは、最後の最後まで戦い続けなくてはならない。今日は、それが証明された。自分自身にもすごくハッピーだが、チームオーナーとしてもうれしいリザルト。3台が揃ってセミファイナルに進出したことは、大きなステップだ」
「最終ラップは、バンパーにハングリーなフランス人(ローブ)が迫ってきたが、彼はフェアなレーサー。何とか彼を抑え切ったが、とても楽しいバトルだった」とエクストロームが讃えると、ローブもそれに反応。
「素晴らしいファイナルだった。マティアスがミスをするかもしれなかったので、チャンスを逃さないようギリギリまで迫った。最後はサイドバイサイドでコーナーに突入したが、パスするには過剰にプッシュしなくてはならず、それは正しいことではない。マティアスも言うように、僕らはフェアなレーサーだ。彼は素晴らしい走りをしたのだから、勝利にふさわしい」
世界RX公式アカウントでは、ファイナルのノーカット映像を公開している。
https://youtu.be/oN6jp__z2GY
世界RXの次戦は、5月5‐7日にドイツのホッケンハイムで、DTMイベントとの併催で行われる。
世界RXモンタレグレ ファイナル結果
1 M.エクストローム(アウディS1) 3:59.345
2 S.ローブ(プジョー208) 3:59.912
3 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロGTI) 4:00.254
4 T.ハンセン(プジョー208) 4:01.074
5 R.ニッティス(アウディS1) 4:01.935
6 P.ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI) 4:30.488