全日本ラリー最終戦の新城ラリーでは、デイ1でリタイアしながらも、ライバルの奴田原文雄がデイ1首位に立てなかったことでタイトル獲得を決めた勝田範彦。その心境は複雑だったようだ。
「ラリー北海道とハイランドマスターズの奴田原さん(のアクシデント)は予想外すぎた。あそこが終わったところでちょっとだけチャンピオンを意識したかな」と勝田。
タイトルが決まったあとも、デイ2で再出走すべく深夜におよぶ修復作業を実施。「ステアリングがまっすぐにならない」状態ながら、デイ2では得意とする「雁峰西」のSS7/SS10でベストタイムをマーク。それ以外のSSでも3番手以内のタイムでデイ2を1位でフィニッシュし、チャンピオンとして新城総合公園のポディウムに立った。
「奴田原さんは大先輩であり最大のライバル。今シーズンは色々あったけど、チャンピオンはもらった気がします」