TRDラリーチャレンジ最終戦は、今年も全日本ラリー最終戦新城ラリーとの併催で行われ、規定枠いっぱいの60台が参加して大いに盛り上がった。
全日本は土日の2日間開催だが、TRDラリーチャレンジは27日(日)のみの開催。SSは基本的に全日本で使用するコースを使用し、SS1/SS4は「作手北」で距離も全日本と同じ6.96km。SS2/SS5の公園内のギャラリーSS「県営総合公園」も同様に0.95kmだ。ただし、セクション2最初のSS3「雁峰ショート」のみ、全日本の14.27kmに対して3.51kmと短縮された。
全日本との併催初年度である2011年は48台、2012年は49台の参加だったが、今年はなんと60台ものエントリーが集まった。モリゾウこと豊田章男トヨタ自動車社長や、哀川翔選手などと一緒に走れるということもあり、すでに全クラスでチャンピオンが決定しているにもかかわらず多くの選手が参加してきた。
特にトヨタ86がメインのクラス4(1500以上のトヨタ車)は18台と最多の参加台数となった。ネッツトヨタ東名古屋やトヨタカローラ博多の社長などトヨタ関係者に加え、92年全日本ダートトライアルA3チャンピオンの中村英一やレーシングドライバーの佐藤久実など、他の競技からの遠征組も多かった。
モリゾウ選手はラリーを終えて、「私は今年(TRDラリーチャレンジに)5戦全部に参戦させていただき、ずいぶん顔見知りもできました。SSの合間には楽しい話もさせていただいております。私が動くことによって、トヨタもクルマが好きな人たちが作っている会社なんだということが伝われば幸いです。いつかはこの日本から世界に飛び立つラリー文化を一緒に育てていけるよう、私も努力したいと思います」とコメントした。
また、クラス5(1500cc未満のトヨタ車)にはチーム右京が参戦。片山右京も会場に姿を見せ、「ラリーのようにモータースポーツの原点である競技には以前から興味があったので、監督役を引き受けました」とコメント。チーム右京はヴィッツレースに出場しているメガウェブ号を走らせており、その縁での参戦となった。
クラス1(NCP131ヴィッツ限定)には、全日本ラリーやラリージャパンにも挑戦してきた哀川翔が参戦。7台中5位で無事完走を果たし、新城総合公園で大歓声を受けた。
なお、TRDラリーチャレンジの年間表彰式は、11月10日に富士スピードウェイで開催される「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL」にて、多くのトヨタファン/モータースポーツファンの前で行なわれる予定だ。「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL」の入場料は無料となっている。