ラリースペインではシトロエンDS3 RRCでWRC2今季5勝目をマークし、最終戦を待たずにタイトルを決めたロバート・クビカ。自身初となる世界タイトル獲得にも、浮かれることなくさらに成長を目指す決意を明かした。
タイトル獲得直後のコメントでは、タイトルに浮かれるよりも先のことに集中したいことを伝えたクビカ。
「実際、僕は2008年のカナダGPでの勝利をあまり喜んではいない。だから、今回タイトルを獲得したことで僕が盛大に祝うことは期待しないて欲しい。もし僕がいいリザルトを出すことでみんながハッピーになってくれたのなら、そのことがうれしいよ。僕にとって大切なのは、自分が成長したこと。腕の動きが制限されている中でも、グラベルの走りが上達した。完全に満足できるようになるまでは、まだまだやることがたくさん残っているよ。僕の決意は強いからね」
2008年のF1シーズン、クビカはポディウムフィニッシュを重ね、カナダGPではついにF1勝利を挙げたが、その後調子が低迷。シリーズ4位で終えている。
ロバート・クビカは、11月13-17日に開催されるラリーGBに、アブダビ・シトロエン・トタル・ワールドラリーチームからエントリー。初めてのWRカーでの参戦に挑むことになる。既に全タイトルが確定したWRC陣にとって、この最終戦は失うものは何もない全開態勢。トップクラスとのバトルに注目が集まる。