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クビカがWRC2タイトルを獲得!

 

 10月25-27日に開催されたラリー・スペインでは、今季シトロエンDS3 RRCでWRC2に参戦しているロバート・クビカが、予定されている7戦の参戦プログラムの最終戦としてエントリー。2位に大差をつけての圧勝を飾り、最終戦を待たずにタイトルを決めた。
 
 今季のWRC2では、ギリシャ、イタリア、ドイツ、フランスと4勝を重ねたクビカは、このスペインでWRC2のポディウムに上がれば、自身初となる世界タイトル獲得が決まる。しかし、このスペインは舗装のナイト、舗装、グラベルとデイ毎に性格の変わる難関ラリー。最終戦GBでは既にWRカーでの参戦が決定しているクビカにとって、タイトルを獲得するチャンスは今戦しか残されていない。

 運命の一戦、SS1は日暮れ後にスタートを迎える21.26kmステージだが、ここでクビカはいきなりセップ・ウィガン(シュコダ・ファビアS2000)に26.5秒もの差をつけるベストタイムを叩き出す。この日設定された残り2本でもトップタイムを刻んだクビカは、この日だけで2位に浮上したエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタR5)との差を51.7秒にまで広げる。

 これで圧倒的に有利な立場に立ったクビカは、残る舗装ステージ、多くのドライバーがダストに悩まされたグラベルステージでも集中力を保つ一方で、エバンスがリタイアするなど後続との差は広がるばかり。最終的に2位に入ったヤジード・アルラジ(フォード・フィエスタRRC)に5分15秒8と大差をつけて今季5勝目を飾り、タイトルを確定させた。

「この結果を出すのは簡単だっただろうと思う人もいるかもしれないが、スタートからフィニッシュまで、本当に困難続きだった。今季はポルトガルから始まったが、初めてのグラベルラリー。分からないことだらけだった。その後も、舗装も含めそれぞれ全く異なるラリーが続いた。この成果をつかむまで支えてくれたすべての人たちに感謝を伝えたい」とクビカは喜びを伝えた。



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