シトロエン・トタル・アブダビWRTは、今週末に開催されるWRC第5戦アルゼンチンで、再びトップリザルトを狙う。
ラリーアルゼンチンは、これまでシトロエンが過去12年間のうち10勝をマークしている相性のいいイベント。チームは、モンテカルロ、スウェーデン、メキシコと同様、今回のアルゼンチンでもC3 WRCを2台のみエントリー。クリス・ミークとクレイグ・ブリーンがステアリングを担う。ブリーンは、これが南米イベント初参戦となる。全18SS中、13SSが昨年と同じコースを使用するため、ブリーンにとっては不利な状況ではあるが、今後に向けて経験を積む絶好のチャンスとなる。
前戦コルシカでは、首位走行中にメカニカルトラブルで悔しいリタイアを喫したミークだが、メキシコではC3 WRCに初勝利を献上。2015年に自身初めてのWRC勝利を挙げた思い出の地で、コルシカの雪辱を晴らしたいところだ。「アルゼンチンには、いい思い出しかない。初参戦から3位、2年前は初めてのWRC勝利を挙げたんだ!」とミーク。
「このラリーは、雰囲気も盛り上がりも格別。観客は狂ったように興奮する。飛行機を降りた瞬間から、人々がモータースポーツを愛していることが感じられるほどだ。昨年は参戦しなかったが、自信はある。メキシコで勝ち、ツール・ド・コルスの序盤と、先週のテストの内容から、いいフィーリングでラリーを迎えようとしている。もちろん、このイベントの難しさもよく分かっている。全く予想がつかないこともあるからね」
今季はC3 WRCで参戦した3戦をトップ5フィニッシュでまとめているブリーン。参戦経験がなく、予測不能な要素の多いアルゼンチンではあるが、トラブルを避け切れば上位でのフィニッシュも視野に入ってくる。
「ヨーロッパ外で初めて参戦するラリーが待ち切れない」とブリーン。
「アルゼンチンは素晴らしい国のようだし、ステージもすごい。学ばなくてはならないことがたくさんあると思うし、自分にとってタフな週末になるかもしれない。C3 WRCでグラベルラリーを走るのは初めてだし、前回のラリー参戦からも時間が空いているので、全く新しい経験と言っていい。リザルトのことは気にせず、経験を積むために全てのステージを走り切るつもりだ。ポルトガルで行ったテストでのデータを行かすこともできる。マシンには、いいフィーリングを感じているよ」