WRCアルゼンチン、WRC2部門はシュコダ・ファビアR5で堅実な走りを見せたポンタス・ティデマンドが優勝を果たした。ティデマンドは全18SS中、12本でベストタイムをマークし、2位に10分以上の大差をつける圧勝だった。
ドラマの連続だった今回のアルゼンチン、WRC2部門のティデマンドもノートラブルという訳にはいかなかった。土曜日の午前、巨大なウォータースプラッシュに隠れた石でリヤディファレンシャルの保護パネルを曲げてしまう。このステージを慎重に走り切ったティデマンドだったが、サービスに帰るまで2本のSSを残していた。ティデマンドは、この2本を慎重に、かつ大幅なタイムロスを避ける絶妙なバランスでサービスへの帰還を果たし、ピンチを脱した。
その後はペースをコントロールし、迎えた最終日。山場のエルコンドル、1本目を走り切ったティデマンドは「スムースで、ドラマもミスもない朝だった」とコメント。「これで、あとはミスをしないことに専念できる」と語るとおり、最終SS18を確実にフィニッシュし今季3勝目をマーク。選手権ランキングでも首位に浮上した。
「今回の内容には、とても満足している。25ポイントは選手権争いの点でもいい結果だし、自分にもいい経験になった。アルゼンチン参戦は今回が初めてだったが、大きなトラブルはなかった。たくさんの人に感謝しなくては」
シュコダ・ファビアR5は、2016年から続く連勝をこれで8に伸ばした。また今回のアルゼンチンでも、WRC2部門のトップ5をファビアR5が独占した。
WRCアルゼンチン WRC2部門最終結果
1 P.ティデマンド(シュコダ・ファビアR5) 3:55.42.7
2 J.アロンソ(シュコダ・ファビアR5) +10:11.3
3 B.グエラ(シュコダ・ファビアR5) +43:05.5
4 G.サバ(シュコダ・ファビアR5) +50:14.6
5 H.タセク(シュコダ・ファビアR5) +52:27.5
WRCプロモーターはWRC2部門のハイライトムービーを公開している。