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ERCカナリアス:アレクセイ・ルキヤナクが圧勝

©ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC第2戦ラリー・イスラス・カナリアス(スペイン領カナリア諸島、ターマック)が5月5‐6日に開催され、昨年の勝者、アレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)がイベント2連覇を果たした。

初日は、ジャンプスタートで10秒のペナルティを受けるなどドラマもあったが、25.7秒の首位につけて折り返していたルキヤナク。イベントに設定された全12SS中、最終的に10SSでベストタイムをマークし、昨年王者のカエタン・カエタノビッチ(フィエスタR5)とのギャップを57.2秒まで広げて今季初勝利を飾った。

「素晴らしいよ。1年間で大きく成長し、ここでは圧勝することができた」とルキヤナクは喜びを表した。
「自分のパフォーマンスを心から誇りに思う。スポンサーや最高のタイヤを与えてくれたピレリ、マシンを見事に仕上げてくれたチームに感謝したい。4週間前(の開幕戦)はどん底だったが、今は天国にいる気分。家では、メンタルを特に鍛えた。今回はイベント前に50kmしかテストしていなかったが、それで十分な準備が整ったし、マシンのセットアップや扱い方は熟知していた。リスクは一切負わなかったが、マシンが今回のように整っていれば、プッシュする必要にも迫られなかった。今回の内容には、本当にハッピーだよ」

一方、開幕戦のアゾレスを制したブルーノ・マガラエス(シュコダ・ファビアR5)は、このカナリアスでも総合3位に食い込み、ドライバーズ選手権争いでは首位を守っている。

今季、タイトル獲りを目指してこのカナリアスで初戦を迎えたブライアン・ブフィエは、初日にブレーキトラブルに見舞われての遅れが響き、総合9位に留まった。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC2では、初日から部門首位に立ったチボール・エルディJr.(三菱ランサーエボリューションX)でトップフィニッシュを飾った。ERCジュニアU28では、プジョーラリーアカデミーから参戦する地元スペインのぺぺ・ロペス(プジョー208T16)も、初日からの首位を守り切り、2位のシルバイン・ミシェル(ファビアR5)と9.9秒差の激戦を制した。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERCジュニアU27では、開幕戦の部門勝者クリス・イングラムが、初日にリグループへ向かおうとしていた際、オペル・アダムR2がエンジントラブルで始動せず、タイムアウトとなる20分まであと10秒というところでリグループインというドラマに見舞われた。しかし、その後は順調にステージウィンを重ね、チームメイトのヤリ・フッツネン(アダムR2)に20.5秒差で、今季2連勝を決めた。チームメイトのタマラ・モリナーロは部門6位でフィニッシュを飾った。

ERCカナリアス 最終結果
1 A.ルキヤナク(フォード・フィエスタR5) 02:05:51.8
2 K.カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5) +57.2
3 B.マガラエス(シュコダ・ファビアR5) +1:03.6
4 I.アレス(ヒュンダイi20 R5)+1:15.4
5 L.モンゾン(フォード・フィエスタR5) +1:28.7
6 J.ロペス(プジョー208 T16)+1:33.8

圧勝したルキヤナクを特集した「The Lukyanuk Show」と題する動画が公開されている。



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